劇場版『美少女戦士セーラームーンCosmos』のスペシャルステージが、3月26日(日) に『AnimeJapan 2023』内で開催された。
1991年から1997年にわたり少女漫画雑誌「なかよし」(講談社)で連載され、日本のみならず40カ国以上でTVアニメが放送された『美少女戦士セーラームーン』。今回の劇場版では、前編・後編と2部作連続で物語の最終章が描かれる。
スペシャルステージに登壇したのは、エターナルセーラームーン/月野うさぎ役の三石琴乃、物語の鍵を握るセーラースターライツのセーラースターファイター/星野光役・井上麻里奈、セーラースターメイカー/大気光役・早見沙織、セーラースターヒーラー/夜天光役・佐倉綾音の4名。ピンクとブルーが合わさったポップなステージに「メイクアップ!!」とセリフを披露してから登場し、会場を沸かせた。
三石は今年で10周年を迎える世界最大級のアニメイベント『AnimeJapan』に、『美少女戦士セーラームーンCrystal』以来7年ぶりの参加。沢山のファンを前に「(コロナ禍で)たくさんのお客さんの前でイベントができなかったので、こうやって会場のみなさんとエナジーの交流ができるのが嬉しいです。しかもセーラースターライツの3人と一緒の空間にいることが初めてなんです! 今日は楽しみたいです」と喜びを語った。
井上は、「スリーライツ発表後初のステージ。会場に集まってくれてた全世界のセーラームーンファン代表のみなさまと時間を共有できて非常に嬉しい!」と興奮した様子で挨拶。早見は登壇前に三石の生の変身口上を聴けたことに触れて、「しっかり挨拶しようと思って考えてきたのに、生で聞けたことが嬉しすぎて全部飛びました(笑)。全身鳥肌がたっています。ファンの皆さんとこの時間を共有できて幸せです!」、佐倉も「アフレコで三石さんにお会いできなかったので、“これが世界を救ってきた声なんだ!”と感動しました!」と、会場のファンとともに興奮を分かち合った。
幼少期から『美少女戦士セーラームーン』の大ファンだという井上は、本作で重要なキャラクターの星野光役が決まったと聞いて、「元々大好きだと公言させていただいていたので、最終章でまさかセーラー戦士、しかもセーラースターファイター役をいただけるなんて。オーディションの結果を聞いた時も、“いや、自分ではないだろう……!”と、台本をいただくまで信じられませんでした」と念願叶っての参加だったことを明かした。
早見は、「セーラームーンは私にとって、アニメの原体験。『美少女戦士セーラームーン』のオーディションの存在自体“風の噂”でしか聞いたことがなかったので、まさかオーディションを受けられるとも思いませんでしたし、セーラー戦士になれるなんて思いませんでした」と興奮気味に語った。一方、佐倉は『Crystal』シリーズに少しだけ出演した経験があり、「時を経てセーラースターライツとして関われて、セーラームーンと私の人生はこれからだ!とワクワクしました」と心境を述べた。
実際にアフレコに参加した際の気持ちについて、井上は「実は前編のアフレコは2021年で、自分自身の作品への想いもあったので、星野光をどう演じたら正解なのか、すごく葛藤しました。セーラースターライツ3人揃ってアフレコができたので、心強いふたりがいてくれて、頼りながらアフレコに挑みました」と当時の様子を振り返った。
早見は、「ふたりの声を聴いた時に、かっこよくてキュートで魅力があって……プレッシャーで胃が痛かったです(笑)」「大気の“大人”を意識してほしい、とディレクションがあり、役のエネルギーが大きすぎる!とプレッシャーを感じていました。大気が持っているどっしりとした芯に救われましたし、ふたりと一緒に収録できたから乗り越えられました!」と、笑顔を向けた。
佐倉は、「3人のキャラクターのバランスも取りながら、アイドルとしての個性も出そうと思いながらキャラクターを作っていきました。お互いが、守るものや戦うべきものは同じになるように、ということを大事にして演じました」と、熱く語った。3人とは別でアフレコ収録を行ったという三石は、「最終章は、今までのシリーズの中でもストーリーが一番難解で。観てくださる皆さんに、うさぎちゃんの思いが伝わるように、丁寧に取り組みました」と想いを明かした。