Nissyが、ソロアーティスト史上2人目となる全国6大ドームツアー『Nissy Entertainment 4th LIVE ~DOME TOUR~』のファイナル公演を3月25日(土) に地元である北海道の札幌ドームで開催した。

本ツアーは昨年5月にリリースされたアルバム『HOCUS POCUS 3』を引っ提げ、埼玉・ベルーナドーム、愛知・バンテリンドーム ナゴヤ、福岡・PayPayドーム、大阪・京セラドーム大阪、東京・東京ドーム、そして北海道・札幌ドームで開催。Nissyが演出、衣装、映像、ライヴの総合演出を手がけており、総動員数は約45万人を記録した。

オープニングでは、今回のツアーでお馴染みとなったAI「THREE」が軽妙なトークでオーディエンスの心を掻き立てる。「高エネルギー反応が札幌ドームへ接近中」といったアラートが流れると満員の観客が持つペンライトが一気に赤色に染め上げられ、カウントダウンが開始。ボルテージが高まる中、その正体がNissyである事が告げられ、ファイナル札幌公演の舞台が幕明けとなった。

本ツアーでは最新アルバムの作品から紐解かれたストーリーがライブ全体を通して展開されていく。中央ステージいっぱいに広がるLEDビジョンが開きいよいよNissyが登場、オープニングを飾るのは「Do Do」。体の芯にまで響くベース音に鼓動は高鳴り、満員の大歓声が一気に会場全体を包み込んだ。

Nissy、45万人を動員した6大ドームツアーが地元・北海道で終演 10周年記念イベントの開催をサプライズ発表【レポート】
(画像=『ぴあエンタメ情報』より引用)

続けて披露された「Trippin」ではNissyの「Ready?カモン!」を合図に高揚感をさらに引き上げる。また挑発的な視線を投げかける「The Ride」、“hello hello”の声が会場に響く「Never Stop」と休む間もなくパフォーマンスを展開していく。「Relax & Chill」では「やっと会えたね」とNissyが言葉を届けると、会えない日々を越えてようやくこの日にたどり着けた喜びが、言葉以上に胸を打った。

楽曲にリンクするストーリー映像が展開されると眩い光が会場を照らし「君に触れた時から」が披露された。優しくも繊細な歌声が響く中、センターステージ上に佇むNissyの背後には噴水に映し出された鯨が出現しMVの世界観へと引き込まれた。切ない視線を投げかけながら「Don’t Stop The Rain」をダンサーと舞い踊り、続け様に展開された「Say Yes」では青い炎の特効演出と共に洗練されたダンスパフォーマンスで観客を魅了した。

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(画像=『ぴあエンタメ情報』より引用)

ノスタルジックな一面を覗かせたかと思えば、スクリーンには「Nissy Entertainmentのオールナイトニッシー」と題してダンサーのkazuki(s**t kingz)とShow-hey(RADIO FISH)と共にラジオコーナーが展開される。軽妙なトークで笑いを誘うと、立て続けにチョコレートプラネットとのコントにも挑戦した学生服姿のNissyが自粛期間中に励まされたと話す「静かにしろ!」のネタを披露すると会場全体が笑顔で溢れた。それをきっかけに会場一体となって盛り上がる後半ブロックへと進んでいく。

ツアーが年を跨いで行われたため、虎の着ぐるみを着てウサギの耳をつけたNissyが現れ、現地ダンサーいっぱいを引き連れ壮大なラインダンスを魅せる「DANCE DANCE DANCE」、「The Eternal Live」ではダンサーと共にアクロバットなダンスで会場を魅了した。

激しいナンバーで繋がれていく中、MCブロックではNissyが「ただいまー!!」と地元札幌でのドーム公演に思いを寄せた。満員の観客から送られる拍手に思わず涙をぐっと堪えるNissyの表情が、エンターテイメントが制限された逢えない時間が生んだ葛藤や寂しさの答え合わせが出来た瞬間のようであった。

MCでは「みなさんの人生の中で、1度しかない今日この日この時間の中で、僕のエンターテイメントを選んでくれて本当にありがとうございます」と話し、普通が普通ではなくなってしまった日々を振り返り、噛み締めるように何度も頭を下げて感謝を伝えた。

「僕にできること」では丁寧に紡がれた言葉たちが力強くも優しく届けられ、Nissyから「またこの環境でいつ会えるかわからないけど、この景色を見てください。そしてこの時間、ここでしか聞けない声を共有してください」と伝えると会場全体が一体となり同じ時を共有した。

本編もいよいよ最後のセクションに差し掛かると披露されたのは「Get You Back」。LEDが装飾された衣装を纏った現地ダンサーを引き連れて圧倒的なパフォーマンスを披露し、「The Days」「トリコ」では会場一体となって踊った。本編ラストを飾ったのは「NA」。歌詞にも含まれたパワーと銀テープや花火に噴水と特効演出をふんだんに取り入れたナンバーで締め括った。

アンコールでは『Nissy Entertainment 2nd LIVE』以来となる気球に乗ったNissyが「まだ君は知らない MY PRETTIEST GIRL」にのせて登場。スタンド最後部の観客にも「やっと近くに来れたね!」と言葉を投げかけながら「ハプニング」「Girl I Need」を披露し再びメインステージに舞い戻った。

Nissy、45万人を動員した6大ドームツアーが地元・北海道で終演 10周年記念イベントの開催をサプライズ発表【レポート】
(画像=『ぴあエンタメ情報』より引用)

アンコールのMCでは改めて感謝の言葉を投げつつ、2023年8月6日(日) にソロ活動10周年を迎えるNissyから、初のNissy Entertainment Park会員限定イベント『10th Anniversary LIVE VIEWING TOUR 2023-Nissy Meets You-』の開催がサプライズ発表された。「ホールツアー規模で全国20都市以上、みなさんにありがとうを一人一人伝えに行きます!」と伝えるとファンからは大歓声が湧き上がり、「みなさんと近い距離で接するのは、Nissyとしてはこの10年間で一度もなかったことだから、本当に初めてのことです。楽しみだね」と感慨深く話した。

最後に「今日、2023年3月25日という日は僕らにとって1日しかありません。こうしてエンタテインメントを共有できたこと本当に感謝しております」と改めて感謝を述べ、本公演は幕を閉じた。

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(画像=『ぴあエンタメ情報』より引用)