7月から8月にかけて世田谷パブリックシアターにて上演されるミュージカル『カラフル』の全出演者&公演詳細、そして出演者コメントが公開された。

原作は、直木賞作家・森絵都の累計発行部数120万部を超えるベストセラー小説『カラフル』(第46回産経児童出版文化賞受賞)。大きな過ちを犯して死んだ主人公「ぼく」は、ガイド役のプラプラに導かれて、自殺を図った“ある中学生”の体に乗り移って再び生きることに。“彼”を取巻くさまざまな問題に直面する中で、思春期ならではの大人に対する不信感や、孤独感、恋愛や家族、将来への不安など、多くの悩みや葛藤と向き合いそして成長していく。

彩乃かなみ、川久保拓司ら出演決定 ミュージカル『カラフル』全出演者&公演詳細発表
(画像=原作小説『カラフル』書影(文春文庫)、『ぴあエンタメ情報』より引用)

脚本・作詞・演出を担うのは世田谷パブリックシアター初登場となる小林香。『カラフル』をミュージカル化するにあたり小林は、原作ではいわゆる「天使」として登場する主人公のガイド役・プラプラを“プラプラと、さまざまに姿を変えて真を見守る存在”と捉え直すことで、子どもも大人も楽しめる歌と踊りがふんだんに盛り込まれたミュージカルならではの新たな『カラフル』を生み出す。

主人公「ぼく」を演じるのは、幼少期から類稀な才能を発揮し、近年は映像作品のみならずラジオやナレーションなど多方面で活躍する鈴木福。さまざまに姿を変え主人公を導くガイド役のプラプラを、『雨に唄えば』(第4回読売演劇大賞男優賞受賞)や『ビッグ・フィッシュ』(第45回菊田一夫演劇賞受賞)などのミュージカルをはじめ数々の名舞台に出演している川平慈英が演じる。

また、再び生きることになった主人公の母と父は、これまで小林演出のミュージカル作品にも出演をしている彩乃かなみと川久保拓司が、さらに主人公の兄やクラスメイトには加藤梨里香、百名ヒロキ、石橋陽彩、菊池和澄と、舞台・ミュージカル界の若手キャスト陣が集結した。

彩乃かなみ、川久保拓司ら出演決定 ミュージカル『カラフル』全出演者&公演詳細発表
(画像=『カラフル』相関図、『ぴあエンタメ情報』より引用)

<演出家・出演者コメント>
■脚本・作詞・演出 小林香
『カラフル』は世田谷パブリックシアターで初めて作られるオリジナルミュージカルです。ミュージカルは、人間のグッドハートを信じるところから始まる表現だと私は思っています。
でも今を生きるのは、そんなこと言ってられないくらいハード。朝起きたら朝日より重力を感じるし、学校じゃポジよりネガが優勢。ミュージカル『カラフル』には、タイトルに反してカラーレスな毎日を生きる男の子が登場します。
同じ事実に、違う真実を見つけ出す。このミュージカルを通して、若いお客さま、そして大人のお客さまにも、それを体感していただけるよう作っていきたいと思います。

■「ぼく」役 鈴木福
今回、舞台、ミュージカルで初めて主人公を務めさせていただくことになり、世田谷パプリックシアターの舞台で、カラフルという作品の「ぼく」を演じることができてとても光栄です。
人として生きることの意味、今を生きること、この原作を通して感じるものがありました。
大人から子どもまで、観に来てくださる方々に、素敵な作品を届けられるよう、精一杯がんばります!

■プラプラ役 川平慈英
原作の小説に心を奪われました。様々な形で舞台化、映像化されているこの作品ですが、大勢の人の気持ちを捉えて放さない澄んだパワーを、新しい形でお届けできたらと思います!
7年前に親子を演じた鈴木福くんと、今度は全く違うタッグが組めるのも嬉しい!
僕の演じるガイド役プラプラは、天使の他、様々な姿で登場するのでそちらもお楽しみに!
何度失敗しても、立ち上がるチャンスは必ず巡ってくる、そんな想いを皆さんと共有できたら嬉しいです。
気づけば気の滅入ることの多いこの世界を、ステージのマジックでカラフルに!