ミュージカル『マチルダ』のプレビュー公演が3月22日(水) より東急シアターオーブで開幕。同日昼にプレスコールが行われた。

本作は、世界の演劇界を牽引する英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーが2010年に製作した世界的大ヒットミュージカル。2013年にはブロードウェイに進出し、これまで100もの国際的な演劇賞に輝いている。

日本初演となる今回は、海外クリエイティブスタッフによる厳しいオーディションを経て選ばれた大貫勇輔、小野田龍之介、木村達成、咲妃みゆ、昆夏美、霧矢大夢、大塚千弘、田代万里生、斎藤司(トレンディエンジェル)といった面々が出演。また主役マチルダ役は、1,000名以上が参加したオーディションを勝ち抜いた、嘉村咲良、熊野みのり、寺田美蘭、三上野乃花の4名が務める。

プレスコールでは、ダブル、トリプル、クワトロでキャスティングされているプリンシパルキャストの組み合わせを全て替えながら、お芝居あり、歌あり、ダンスありの本編より5シーン4曲を抜粋して披露。まず披露されたのは「ちょっと悪い子」。中古車販売の詐欺を行おうとする父親ミスター・ワームウッドをマチルダは咎めるが、理不尽に怒鳴りつけられてしまう。母親ミセス・ワームウッドには物語を披露しようとするが、相手にされない。両親に追い出され、自分の部屋に戻り「人生が不公平なら 我慢より行動しなきゃ」と歌いながら、マチルダは父親への“復讐”を試みる――。

マチルダ役を務める4人の子役が奮闘 ミュージカル『マチルダ』プレビュー公演が開幕
(画像=マチルダ(寺田美蘭)、『ぴあエンタメ情報』より引用)
マチルダ役を務める4人の子役が奮闘 ミュージカル『マチルダ』プレビュー公演が開幕
(画像=ミセス・ワームウッド(大塚千弘)、ミスター・ワームウッド(田代万里生)、『ぴあエンタメ情報』より引用)

また、マチルダが類まれな知能を持つ少女であることに気づいた教師のミス・ハニーは、マチルダを最上級生クラスに入れる交渉をするため、意を決してミス・トランチブル校長のオフィスに向かう。そこで待ち受けるミス・トランチブルが、学校のある“モットー”を、ミス・ハニーに叩き込むシーンも。

マチルダ役を務める4人の子役が奮闘 ミュージカル『マチルダ』プレビュー公演が開幕
(画像=ミス・ハニー(咲妃みゆ)、ミス・トランチブル(木村達成)、『ぴあエンタメ情報』より引用)

さらに、かつてハンマー投げのオリンピック選手だったミス・トランチブルが選手時代を回顧しながら、いかに自分が常に正しく規則を守ってきたかを歌いあげる「ザ・ハンマー」も披露された。

マチルダ役を務める4人の子役が奮闘 ミュージカル『マチルダ』プレビュー公演が開幕
(画像=ミス・トランチブル(小野田龍之介)、『ぴあエンタメ情報』より引用)

そして、子どもたちがブランコに乗りながら大人になったらやりたいことをたくさんあげ、大人になる希望を込めて歌う「いつか」へ。曲の最後にはミス・ハニーとマチルダが登場し、ブランコに並んで座った。

マチルダ役を務める4人の子役が奮闘 ミュージカル『マチルダ』プレビュー公演が開幕
(画像=マチルダ(三上野乃花)、ミス・ハニー(昆夏美)、『ぴあエンタメ情報』より引用)

場面はそのまま図書館へ。マチルダは図書館の司書ミセス・フェルプスに、自分が作ったお話の続きを語って聞かせる。マチルダの語りとともに、“脱出名人”と“アクロバット”の悲しいストーリーが展開される。

マチルダ役を務める4人の子役が奮闘 ミュージカル『マチルダ』プレビュー公演が開幕
(画像=マチルダ(熊野みのり)、ミセス・フェルプス(池田有希子)、『ぴあエンタメ情報』より引用)

最後に披露されたのは「子どもたちの戦い」。抑圧されてきた子どもたちは、ついに立ち上がる。「言いなりだと思っていたろ だけどこれからは 断固戦うぞ」そう子どもたちは力強く歌い、戦いの歌を披露した。

マチルダ役を務める4人の子役が奮闘 ミュージカル『マチルダ』プレビュー公演が開幕
(画像=ブルース(後藤レイサ)、エリック(髙橋輝)、『ぴあエンタメ情報』より引用)

ミュージカル『マチルダ』は、3月24日(金) までプレビュー公演を上演後、3月25日(土) から5月6日(土) に東京・東急シアターオーブで上演される。その後、5月28日(日) から6月4日(日) に梅田芸術劇場 メインホール公演が予定されている。