現在、桜島の地下では109年前の大正噴火と同じ規模のマグマがたまりつつあるという。仮に同じ規模の噴火が起きたら、一体どんな被害が出るのか? 番組では、前回と同じく内田アナ同行のもとで調査する。

 島に入った2人は、噴火のすさまじさを物語る遺跡・埋没鳥居や有村溶岩展望所などへ。災害の恐ろしさ、自然の力強さなどを目の当たりにする。京都大学防災研究所火山活動センターでは、約40年間桜島の観測を続ける井口正人教授にインタビュー。大噴火が起こった際に想定されることや問題点を考え、視聴者がとるべき行動とは何か、そのヒントを探る。

 もちろん桜島は災害だけを引き起こすものではなく、県民にとって豊かな恵みを与えてくれる面もある。温泉もその一つで、島の熱が温めた源泉は多くの県民を癒やしている。そして、島南部には砂浜を少し掘るだけで40℃ほどの温泉が湧き出る海岸も。番組では、その天然温泉掘りに挑戦。“地熱”に触れ、2人はあらためて大地のエネルギーを感じる。また、同島でよく見られるヤブツバキは火山灰に強い植物として知られる。そのつばき油を使用した珍しいチャンポンを提供する飲食店も訪問。火山だからこその“恵み”を堪能する。

 東日本大震災の被災地取材を続けてきた藤井アナと、桜島の防災について取材を続ける内田アナ。2人はそれぞれ今回の取材で何を感じたのか? 番組内の特集で伝える。