A. リンパ節の腫れている子は猫白血病ウィルス(FeLV)抗原の検査をされていますか?もし、その検査が陽性であったのであれば、その子からウィルスが他の子に感染してしまう恐れがあります。猫白血病ウィルスは唾液や涙などから感染します。そのため、グルーミングしあうような猫同士、また、食器を共有しているような猫同士では感染率が上昇します。つまり、多頭飼育のような環境下では感染の機会が多くなってしまいます。
しかし、FeLVに感染したとしても、全ての猫がリンパ腫や白血病になるわけではありません。万が一、ウィルスに感染したとしても約30%は発症せず、また、同様に約30%がFeLV関連性症候群(白血病やリンパ腫の発症など)に罹患します。残りの30%が一過性のウィルス感染を起こしますが、回復してFeLVに対して免疫力を持つようになります。残りの約10%が潜伏感染のままキャリアーとなってしまうのです。このように、全ての猫がウィルスによる症状を発症するわけでなく、抗癌剤が必要な状況というわけでもないのです。抗癌剤投与を考慮するくらいでしたら、その前に可能な限りの予防処置が行うほうが他の子にとって有用でしょう。抗癌剤は健康な個体に投与するものではありません。症状が出ていない子達に必要な事は、まずFeLVに感染していないかどうかを調べることであり、もし感染していないのであれば、予防注射を行い、感染している猫とは隔離することです。また、できれば、個々をケージに1頭ずつ入れ、一度陰性であった子でも1ヵ月後に再度検査を受け、本当に陰性であることを確認しておいた方が良いでしょう。

☆FeLVワクチンは稀にワクチン反応性肉芽腫を生じることがありますので、よくよく主治医の先生とご相談してください。感染している猫では1ヵ月後に再度検査し、陰性になっていないか、陽性のままなのかを確認します。陰性になっていれば、予防接種を行います。陽性の子はできれば、終生、各々個室ないし、ケージで様子を見ておくことをお勧めいたします。抗癌剤の治療により、寛解に持ち込むことができれば、延命は可能です。


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