自宅では扱いが難しい「浴衣」は、クリーニングに出すという人も少なくありません。実は、クリーニングの出し方や頻度・料金を知っておくことで、よりお得に浴衣を洗濯できるのです。今回は、浴衣のクリーニングの出し方や頻度・金額の相場などのお役立ち情報をご紹介します!

浴衣のクリーニングの出し方・頻度とは?

①出すものを選別しておく

浴衣の気になるクリーニング事情アレコレ!洗濯頻度から金額相場まで!
(画像=Photo by Yasuo Kida、BELCYより引用)

「着物」とはいっても、襦袢や羽織・帯などといった様々な小物を組み合わせて着るため、洗濯時もたくさんの小物を出す必要があります。しかし、なかには帯などといった、クリーニングによって型崩れを起こしやすい物もあるため、よほど汚れていない場合にはクリーニング・洗濯に出さない方が良いでしょう。

また、ポリエステルや木綿を用いている肌着などは、自宅での洗濯・染み抜きが可能であるため、より金額の相場を安く抑えたい場合には出すものを選別したうえで、正しい出し方でクリーニングをしましょう。

②出すものに付いた化粧品汚れ・ゴミは取る

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(画像=『BELCY』より引用)

ポリエステルなどといった自宅でも洗える浴衣をクリーニングに出す前には、ファンデーションや日焼け止めなどの化粧品汚れ・ゴミなどを軽く落としておくのもおすすめです。

化粧品汚れは主に油分がベースになっているため、クレンジングの方がより優しく染み抜きができるのです。洗剤で洗った場合、傷み・色落ちの原因に繋がってしまう場合もあるため、目立たない部分でしみ抜き・汚れ落としを試してから行うようにしましょう。

③浴衣のクリーニング頻度は年1~2回程度

浴衣の気になるクリーニング事情アレコレ!洗濯頻度から金額相場まで!
(画像=『BELCY』より引用)

浴衣をクリーニングに出す頻度は、浴衣を着る頻度に合わせて異なります。一般的に、浴衣を頻繁に着る夏シーズンの終わりに1回、オフシーズンに1回の頻度がおすすめです。また、浴衣や着物類はこまめにクリーニングしすぎると生地を傷めてしまったり、光沢が落ちてしまう場合もあるため、出す頻度には注意しましょう。

浴衣のクリーニングの金額・相場はどれぐらい?

①一般的なクリーニング店の金額は1000円程度

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(画像=『BELCY』より引用)

昨今では、浴衣のクリーニング・洗濯も可能となっているクリーニング店も多くなっており、金額の相場も1000円程度とかなり安くなっています。大人用・子供用によっては500円ほどの差があるうえ、帯や襦袢などの出すものの種類・出し方によっては、より安くクリーニングできる点も魅力的です。

しかし、なかには浴衣・着物の洗濯専用の機械がない店舗もあり、簡単な染み抜き・洗濯ネットを用いたドライクリーニングのみとなっている場合もあります。そのため、一般的なクリーニング店に浴衣を出す場合は、あらかじめ金額の相場とクリーニング内容をしっかりチェックしておきましょう。

②専門店の金額は2000~3000円程度

浴衣の気になるクリーニング事情アレコレ!洗濯頻度から金額相場まで!
(画像=『BELCY』より引用)

「浴衣はできるだけ長く使いたい」という方は、浴衣クリーニング専門のサービスを利用するのもおすすめです。専門店の場合、浴衣や着物の洗浄には専用の機械を使用しているだけでなく、プロの職人が素材に合った洗濯・染み抜き方法を判断してくれる点が魅力といえます。

金額の相場は2000~3000円と、一般的なクリーニング店に比べて高い傾向にありますが、和装のプロが担当してくれるため、扱いが難しい生地の浴衣も安心して出せます。「自宅で浴衣を洗濯するのが難しい・面倒」と感じている方にはおすすめですよ!

浴衣をクリーニングに出す時の注意点とは?

①絞り浴衣はプレスなしで依頼すること

浴衣の気になるクリーニング事情アレコレ!洗濯頻度から金額相場まで!
(画像=『BELCY』より引用)

浴衣のなかには、生地の表面に凹凸がある「絞り」と呼ばれる技術を用いたものも存在しています。一般的なクリーニングの場合、アイロンをかけることもあるため、独特の美しさ・風合いのもとである凹凸がなくなる場合もあるのです。そのため、絞り浴衣を出す時には、アイロン・プレス加工なしで依頼するようにしましょう。

②出すものの素材・状態によっては不可能な場合もある

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(画像=『BELCY』より引用)

様々なデザイン・装飾が施されている浴衣も多いですが、複雑な刺繍やスパンコールなどが付いている浴衣は店舗によってはクリーニング不可能な場合もあります。また、破損やほつれがある浴衣は、クリーニングに出すことでひどくなってしまうこともあるため、あらかじめ出すものの状態をチェックしておきましょう。

また、雨で濡れた着物の場合、そのままクリーニングに出してしまうとカビ・色移りの原因になってしまうため、和装用ハンガーなどに通してよく乾燥させてからクリーニングに出しましょう。出し方に不安がある場合は、事前にお店と相談しておくのもおすすめですよ。

普段から和装に慣れていない方のなかには「浴衣の着方がわからない」という方も多いことでしょう。