リサとガスパールの絵本シリーズから新作と新訳が登場。「リサとガスパール オペラざへいく」と「リサとガスパールのレストラン」の2作の魅力と、絵本の舞台であるオペラ座&フランスのレストランの楽しみ方を紹介しちゃいます!
新作「リサとガスパール オペラざへいく」
――「ぼく、ガスパール。がっこうのみんなと、オペラを みることになったんだ。ばしょは、あのゆうめいな「オペラざ」っていう げきじょう。オペラって しってる? かしゅのうたう うたと オーケストラのかなでる おんがくで ものがたりが すすむ おしばいのことだよ。」
リサとガスパールが、学校のみんなとオペラ座でオペラを観に行くことから始まるストーリーです。
かの有名な「オペラ座」ですが、実は2つあることをご存知ですか?
ガルニエ宮
1875年に建設された「ガルニエ宮」と1989年に完成した「オペラ・バスティーユ」。今回の舞台は、現代建築であるオペラ・バスティーユではなく、観光地としても人気のガルニエ宮です。
そのきらびやかな空間は、貴族や資産家たちの社交場として使われていた時代を鮮明に思い起こせるほど、今も色褪せません。
カジュアルな服装でもOKですが、ドレスアップして観劇に来る方も多いのだとか。赤とゴールドは皇帝の色。こんな素敵な空間でオペラ鑑賞できるなんて、リサとガスパールがうらやましいですね。
さて、絵本のリサとガスパールはというと…
リサとガスパールの人助け(?)がなんだか大変な騒動になりそうな予感!
ハラハラドキドキのオペラ鑑賞の続きは、絵本で楽しんでくださいね。
オペラ座についてもっと詳しく:
「おしゃれをしてオペラ座ガルニエ宮へ!豪華絢爛な空間で楽しむ観劇」
新訳「リサとガスパールのレストラン」
――「わたし、リサ。いま パパとママ、おねえちゃんのビクトリア、いもうとのリラ、それにガスパールもいっしょに、おばさんのうちに あそびにきているの。きょうは みんなで レストランに いくんだ。わくわくしちゃう!」
リサの親戚のおばさんがいる海沿いの街へ出かけたリサとガスパール。お気に入りのレストランに行ってみるとなんだか様子が違ったようで、いつものようにリサとガスパールのやんちゃがはじまります。
美食の国フランスでは、レストランでの決まりごとがいくつかあります。
・案内されるまで勝手に席に着かない
・テーブルの全員分が揃ってから配膳
・基本は1人1皿(最近はシェアできるレストランも増えているそう)
・お会計はテーブルで
など、覚えておくとスムーズに対応できそうですよね。
これらを覚えても、メニューが読めなければ残念な気持ちになることも…。
そんなときに便利な4つのキーワードが「Menu」「Entrée」「Plat」「Dessert」。
「Menu(ムニュ)」という日本語の「メニュー」と同じ綴りのこの言葉は、フランス語では「セット定食」を表します。
そして「Entrée(アントレ)」は前菜、「Plat(プラ)」はメイン、「Dessert(デセール)」はデザートという意味。
リサとガスパールのように、フランスのレストランに行く際はぜひ覚えてみてくださいね!
レストランの決まりごとについてもっと詳しく:
「フランスのごはん レストランの決まりごとって!? 前編」
「フランスのごはん レストランの決まりごとって!? 後編」
レストランのキーワードについてもっと詳しく:
「レストランで困らない!フランス語メニューを解読する4つのキーワード」
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ドキドキワクワクとそしてちょっぴりのハラハラも届けてくれる、リサとガスパールの絵本。キュートなふたりの友情物語をぜひ堪能してみてください!
■書籍情報
『リサとガスパール オペラざへいく』(¥1,320)
描き下ろしイラスト+日本の読者へメッセージを載せた「リサとガスパール通信」つき。
『リサとガスパールのレストラン』(¥1,320)
日本の読者へメッセージを載せた「リサとガスパール通信」つき。
文:アン・グットマン 絵;ゲオルグ・ハレンスレーベン 訳:石津ちひろ
(河出書房新社)
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