Iann Dior(イアン・ディオール)
従来のヒップホップの殻を破り、メロディアスなエモラップで大人気の、イアン・ディオール。2020年7月にリリースされた24kゴールデンとの共作「Mood」で、米Billboard Hot 100で1位を獲得。一躍その名をとどろかせた。Machine Gun KellyやLil Babyなど、多くのミュージシャンともコラボをしており、中でもK-POPアーティストであり、BTS(防弾少年団)の後輩でもあるTOMORROW X TOGETHERとのコラボ曲は大きな注目を浴びた。
1999年3月プエルトリコで生まれ、アメリカ・テキサスで育った、弱冠24歳のイアン。なんと、これまで日本に来たことがなかったという。今回、音楽フェス「GMO SONIC 2023」のために初来日を果たしたばかりのイアンに、tvgrooveが単独インタビューを敢行! 日本の印象や、TXTとのコラボについて語ってもらった。
初めての日本! 京都に行きたいイアン・・・その夢は叶うのか? じつは日本のアニメが好き!
Q:日本にようこそいらっしゃいました! 京都に行きたいとおっしゃっているインタビューを見ましたが、今回の来日で実現できそうですか?
今回は残念ながら、時間がどうしてもとれなくて。これが初めての来日なんだけど、絶対にまた日本に来て、2~3日京都で過ごす時間を設けたいよ。
Q:なぜ京都を訪れたいのですか?
この情報は、自分で調べたことだから、もし間違っていたら申し訳ないんだけど・・・。京都は過去の世界大戦の際に、爆撃にあわなかった唯一の街らしいよね。つまり、昔の建物がそのまま今でも保存されているということが、心惹かれるんだ。平和で穏やかな街の雰囲気が、とても落ち着くと聞いてるので、ぜひ僕も体験してみたいんだ。
Q: 日本のアニメやゲームが大好きだとか。お気に入りの作品はありますか?
う~~ん。あれだ。『HUNTER×HUNTER』!
Q: 「GMO SONIC 2023」に出演されますね。初めて日本のファンに合うのは、どんな気持ちですか?
そもそも、日本にこうやって来れたということが、ものすごくうれしい。日本でライブをやったことのある友人からも、日本のファンはとても盛り上がってくれると聞いてるから僕もとても楽しみにしているよ。
(編集部注:インタビュー実施日 2023年1月27日 /「GMO SONIC 2023」出演日 2023年1月29日)
イアン・ディオールといえば「Mood」の大ヒット! Remixバージョンにはあのジャスティン・ビーバーも参加!
Q:イアンさんといえば、24kゴールデンさんとのコラボ曲「Mood」が大ヒットしました。Billboard Hot 100で初の1位となって、その前後で大きな変化はありましたか?
自分自身の考えや目指すゴールが変わったわけではないかな。だけど、そういう結果になったことは本当にうれしいし、今後、自分がやっていく上で1つ弾みになったと感じているよ。
▼24kGoldn - Mood (Official Video) ft. iann dior
Q:「Mood」のRemixバージョンでは、ジャスティン・ビーバーさんやJ.バルヴィンさんも参加しましたが、4人でのエピソードはありますか?
実際にRemixをするに当たって、実際に4人でスタジオに入ってレコーディングしたわけじゃないんだよ。もちろん、それぞれとは以前に会ったことはあるんだけどね。
Q:他にも、Machine Gun KellyさんやLil Babyさんなど、たくさんのアーティストとコラボしていますが、今後コラボしてみたいアーティストはいますか?
今、次のアルバムを制作しているんだけど、その中で「これから」のアーティストとたくさんコラボレーションしたいって思ってるんだ。皆はまだ知らないけれど、一緒に音楽をやることで刺激を受けてワクワクするような人と。有名になる前の、あまりこの業界慣れしてない人の持つ独特のエネルギーだったり、インスピレーションを大事にしたいと考えてるんだ。
Q:高校生の頃に、友人の依頼で曲作りを始めたそうですが、その時の話をきかせてくれますか?
うん、僕のベストフレンドのライアンという友達がいて、彼が自宅のクローゼットにちょっとしたスタジオを持っていたんだよ。その時点で、僕が2・3曲作っていた曲があったんだ。それを聞いたライアンが「すごく良いから、僕のスタジオに来てそれ作ろうよ」って声をかけてくれたんだ。それがきっかけで、音楽を作ることがすごく好きになったんだ。
TOMORROW X TOGETHERとコラボの経緯は? K-POPという音楽スタイルはクール!
Q:韓国のアーティスト、TOMORROW X TOGETHER(以下、TXT)とも、「Valley of Lies(feat. iann dior)」でコラボをしましたが、その経緯を聞かせてください。
僕がよく一緒に仕事をする人を通して、彼らの方から僕と何かをやりたいというオファーを受けたんだよ。じゃあ、何かやれたらいいね、って話をして。僕の方から、いくつか曲を提案させてもらったんだ。その中から、彼らが選んだのがこの「Valley of Lies」だった。この曲自体は、僕が2年前に作った曲だったんだけど、これをすごく気に入ってくれて。じゃあ、この曲でコラボしよう! ってことで実現したんだ。
Q:TXTとは昨年のLollapaloozaや、アメリカのラジオで共演しましたが、実際にお会いしてどうでしたか?
ステキな人たちだったよ! 皆とても優しくて、人柄も素晴らしかった。だから会ってすぐに打ち解けたし、一緒にパフォーマンスをして楽しかった。もしまた機会があれば、ぜひやりたいね。
Q:アーティストとして、TXTの音楽スタイルについてはどう思われますか?
ああいう音楽スタイルもクールだよね。シンクロした動きでパフォーマンスをするっていうスタイルは、アメリカのグループにはなかなかないよね。すごく新鮮だし、面白いと思う。
Q:「GMO SONIC 2023」への出演グループに、K-POPアーティストのKep1erがいますよね? メンバーの中に、TXTヒュニンカイの妹がいるんですが、ご存知でしたか?
知らなかった! 本当に? それはすごいクールだな。
最新アルバムのリリースは? 新曲はいつ? サウンドの方向性と、これからの活躍について語る
Q:イアンさん自身の質問に戻ります。すでに大人気のイアンさんですが、TXTとのコラボによって、さらに新しいファンが増えていると思います。そういった影響は感じられますか?
そうだね。僕のファン層と、彼らのファン層はすごく違うから、そういう自分とは違う世界の人とコラボレーションすることで、新しいことを学べる機会だと思ってるし。いつも前向きなんだよ。
Q:また新曲のリリースを控えているそうですが、どういう曲になりそうですか?
今、まさに色んな音楽を作っているところで、作品としてまとめたいと思ってる。サウンドの方向性としては、やはり自分が子どもの頃に聴いていた音楽に非常に近いものだと思う。ベッドルーム・インディー・ミュージックかな。それをもう少し楽しく、元気にした感じの曲になるんじゃないかな? って思ってるよ。
Q:本日はたくさんの質問に答えていただきありがとうございました。最後に日本のファンへ向けてメッセージをお願いします。
日本に来れてとてもワクワクしているし、今回が初めてだけど、今後も、もっと日本に来たいと思ってます!
(インタビュー終わり)