「幼少期に美術品や骨董品、絵画を通して世界の移ろいや、多様性を知ることは、大人になってから心の余裕につながる」と尊敬する方が言っていました。本当にその通りだと思います。
ホノルルミュージアムでは、バンク・オブ・ハワイのサポートのもとハワイ在住者(カマアイナ)であれば無料で入館できるファミリーサンデーが月に一回開催されています。幼少期のアート体験を無料で提供してくださるなんて、有り難いですよね。今回はファミリーサンデーの様子をご紹介させていただきます。
ハワイ州のIDを見せると入館のシールを下さいました。館内は特別に撮影禁止のエリア以外は写真撮影をしても良いとの事でしたが、フラッシュはたかないようにお願いします、との事でした。
この日はやはりお子様連れ、ベビーカーが目立ちました。我が家は子供が一人ですが、何人もお子様がいるお家はアート体験をさせるのに無料イベントというのは助かるだろうなと思います。
ところでこのホノルルミュージアム、建物がなかなかフォトジェニック。ハワイというか、異国情緒?漂う佇まいです。
入り口でファミリーサンデーの特別イベントの案内が書かれた紙をいただき、今月は1時間ほどのコンサートが開かれているようだったので、少しだけ参加。アフリカミュージックとハワイミュージックを聴くことが出来、フラも見れました。出入りも自由でファミリーフレンドリーな会場でしたが、息子がお行儀よく見ていてくれて助かりました。
コンサートの後は2023年9月10日まで開催されているというスペシャルエキシビションに向かいました。
「Rebecca Louise Law: Awakening」
こちらは何とも記憶に残るエキシビジョンというか、初めてみるタイプのアートでとても良かったです!草花をまるで長いレイのように挿した物が、何百と天井から吊るされており、鑑賞者はそのお花のトンネルの中を歩くことが出来ます。
こちらはあいにく一番最後のエリア、出口付近からの撮影以外は写真撮影がNGで、撮影したものの実際の美しさが伝えきれないので、せめてメイキング動画のリンクを添付させていただきます。
レベッカさんは数年前にハワイに訪れた際にオーシャンクリーンに参加し、人間が出したプラスティックゴミを目の当たりにして衝撃を受けたそうです。これは世界的な問題であり見過ごすことが出来ないということで、今回の展示にも大量の草花に混じって一部プラスチックをあえて含んだとか。鑑賞者は気づかないかもしれないけれど、この世界で起きている事実をアートとしてメッセージに込められたのでしょう。
息子は「わー綺麗ねー」と目を輝かせて、お花を指差しながら、色んな色を私に教えてくれました。こういう体験型のアートは親子で楽しめていいですね。デートにもロマンチックな雰囲気でした。