A. ヘモバルトネラ症とはHemobartonellafelis(ヘモバルトネラ フェリス)という病原体によって起こります。このヘモバルトネラフェリスは赤血球の表面に付着し、赤血球を破壊するだけでなく、この病原体に寄生された赤血球は自分自身の免疫系からも攻撃を受け、赤血球がさらに破壊されてしまうことがあります。赤血球が破壊されることによって発熱や貧血、これに伴う諸症状が生じます。

幸いなことに、この病原体の治療は抗生物質で行うことができます。抗生物質の投与は症状に応じて、数週間以上必要となることがあります。また、貧血の症状がひどい時には輸血、強制的な栄養補給などの積極的な治療が必要となることがあります。
ヘモバルトネラ症の厄介なところは急激に症状が出た時に適切な治療を行わないと手遅れとなってしまうことがあるだけでなく、いったん治ったように見えても、感染した猫は慢性的にキャリアとなる可能性があるということです。このため日常生活ではストレスがかからない生活を心がけ、貧血症状(歯茎が青白い、元気がない、食欲が低下した、眠ってばかりいるなど)が見られるような場合には早期に主治医の先生に診ていただくようにしましょう。

このヘモバルトネラ症は感染経路がまだ解っていません。ただ、猫の喧嘩による咬傷感染やなんらかの外部寄生虫、吸血性節足動物による媒介が疑われています。このため、外へ出さないことや去勢を行うことが一番の予防法かもしれないと考えられています。

※猫エイズウィルス感染症や猫白血病ウィルス感染症、腫瘍といった免疫抑制状態では抗生物質の効果が十分に現れないことがあります。普段から愛猫の健康状態に気をつけ、外へ出している場合にはウィルスチェックなどを行うようにしましょう。


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