これに対して、SNSでは「めめ(目黒の愛称)が1位で、NEXTは央士くんかあ。silentの勢いすごい」「コンビでNOWとNEXTの1位って、silentは歴史に残るドラマになったね」といった声が集まり、ネット上でも『silent』旋風のすさまじさを実感している人は多いようだ。

 同ドラマについてはフィクションの枠を超えた影響が生まれており、ロケ地となっている小田急電鉄の世田谷代田駅は以前は閑散とした小さな駅という印象だったが、現在は多くのファンが「聖地巡礼」として訪問。小田急電鉄によると、ドラマ開始前の9月と比較して11月の同駅の定期外乗降人員数は22.7%増となったという。

 15日付の「集英社オンライン」によると、想と紬の再会などの重要なシーンで使われた駅前のベンチはとりわけ人気スポットとなっており、ある日の14時から17時まで調べてみたところ、わずか3時間で300人以上のファンが訪れたという。また、劇中でたびたび使われたカフェには長蛇の列ができ、「紬と想が座った席に座りたい!」という問い合わせ電話が1日100本以上も殺到したそうだ。

 このフィーバーぶりに小田急電鉄もちゃっかり乗っかるようで、同社は今月16日から来年1月31日まで世田谷代田駅でドラマの劇中音楽「silent main theme」を流すと発表。さらに、ドラマが最終回を迎える12月22日にはOfficial髭男dismが歌う主題歌「Subtitle」の歌詞付きバージョンを放送するとし、同社は「主人公の2人が再会するシーンが撮影された駅前のベンチなど、お気に入りのシーンを重ね合わせて、音楽とともによりドラマの世界観を感じていただけます」と聖地巡礼を推奨している。

 早くも「ロスが怖い」「終わるなんて信じたくない」という声があがるほど最終回に向けて盛り上がりを見せている『silent』。まさに2022年を代表するドラマといえそうだ。