SMAP騒動にしても今回の一連の騒動にしても、ここ数年ジャニーズのいざこざが起きる際にいつも露呈するのは、 “家族経営一本槍”というジャニーズの体質である。

 2019年にジャニー喜多川氏、その後に経営を引き継いだ実姉の藤島メリー氏を2021年に亡くし、日本のエンタメを象徴する巨大芸能プロダクションは、故・メリー氏の娘である藤島ジュリー氏が引き継ぐことになった。

「2016年頃から降って湧いたSMAP解散騒動の発端となったのは、メリーさんが『娘が候補ではなく後継者に決定している』と明言した週刊誌の取材でした。事務所の立役者で、ジャニーさんからも信頼されていた当時のSMAPチーフマネージャーとジュリーさんが“対立”しているのでは、と問われ『今日、辞めさせる!』とメリーさんは苛立っていたほどで、皮肉にもこの一件がトリガーとなり、マネージャーはやむを得なく退社にいたり、結果として世襲制という大きな会社の小さい部分が全国区で広まってしまいました」(芸能記者)

 こうしたことを鑑みて、タッキーの退任も結局は事務所のトップと折り合いがつかなかったという説も根深い。