福島県の広報事業として、クリエイティブディレクターの箭内道彦さんを館長に、トップクリエイターの下で活動して福島の魅力を発信する道場「誇心館」。福島県の情報発信に携わってきたトップクリエイターの技術と哲学を学ぶ場を提供するとともに、実践として福島県の魅力や正確な情報を発信するクリエイティブを作成し、県内外に広く発信することにより、風評払拭・風化防止やブランド力向上を図っている。

今回、コピーライター/クリエイティブディレクターの並河進さんを師範に学んだ4人の県内クリエイターが、県の新しいブランディングを目指したWEBサイト「PINCH OPEN FUKUSHIMA ― つまんで、ひらく。ふくしまが、ひらく。」を公開した。

福島県を改めてブランディングしたい

「pinch open(ピンチ・オープン)」とは、指先で画面を拡大する動作。サイトにアクセスした時に目の前に現れるのは、福島県をかたどったちいさな地図。画面を指先で拡げていくと、福島県民およそ200人による「ふくしま」を表現した言葉が散りばめられていることがわかる。

「PINCH OPEN FUKUSHIMA ― つまんで、ひらく。ふくしまが、ひらく。」を企画制作した並河組では稽古を重ねる中で、『①福島県を全体的に見る・伝えるのではなく、』『②そこに暮らす「ひとり、ひとり」の素朴な姿が見えるような』『③多様な「個」からの視点を大切にしたクリエイティブ』というコンセプトを定め、製作チームは『①「ふくしまは〇〇だ」というイメージの発信ではなく、』『②そこに暮らす「ひとり、ひとり」の素朴な姿が見えるような』『③集合体を見える化した、県民主体の発信のプラットフォーム』をつくることで、「たくさんの人が力を合わせ、実現してきた、実現していくその姿」に目を向ける福島県を改めてブランディングしたいという考えのもと、WEBサイト「PINCH OPEN FUKUSHIMA ― つまんで、ひらく。ふくしまが、ひらく。」を企画した。

実際に体験した県内外の人達の感想


実際に体験した県内外の人たちからは、「たくさんの県民の、普段の素顔の気持ちがいっぱい散りばめられてる。」(県内在住・60代)


「日常的でクスッと笑ってしまうことも、目を逸らすことができないことも混ざり合っている。それがふくしまなんだと思いました。」(県内在住・10代)


「このプラットフォームをいろんな人が読むことで、いろんな想いがまた引き出されて、それがふくしまの新しい対話のきっかけになるんじゃないかなと思う。」(東京在住・30代)


「“ふくしま”っていうかたまり一つとっても、そのひとつひとつの文章、ひとりの人間にとって、まとまらない言葉とか…でもなんか、まとまってないからこそ美しいなって思いました。」(東京在住・10代)といった感想が寄せられているという。

どんな言葉が目に留まるだろうか?「pinch open」というアクションを通して、まだ知らないふくしまに出会ってみては。

PINCH OPEN FUKUSHIMA 公式サイト:https://pinchopen-fukushima.com
PINCH OPEN FUKUSHIMA 紹介ムービー:https://youtu.be/-n2Xpf0kvCk

(suzuki)