宇梶が演じるのは、主人公・穂香の父・健一。優しく穏やかな性格の持ち主であるが故に、日頃から娘や妻に気おされるもよくあるが、一家の大黒柱として速見家の中ではバランサー的なポジションを担っている。穂香が社会人になり親元を離れて1人暮らしをするようになってからは、妻と共に仲むつまじく生活している。最近では掃除が苦手な穂香が、汚い部屋で孤独に人生を歩んでいってしまうのではと、毎日不安で夜も眠れない。
「お父さん役を演じさせていただくのですが、私自身娘もいるので、お話をいただいた時から、健一がどんな父親像なのか考えたりするのがとても楽しいです。今の時代を生きる親子の場面もあるんじゃないかなって思いました」と共感を寄せる宇梶は、台本を読んで「大人の慎みをもった表現がありながらもどんどん面白くなっていくコメディー作品だと感じました。この作品は皆さんもぜひ自分に当てはめながら、“自分ならどうするかな?”というふうにドラマと一緒に心も歩んでいく、そんな気持ちで見ていただけたらうれしいです」とアピール。
一方、富田が扮(ふん)するのは、穂香の母で、健一の妻・良子。夫を支える明るくしっかり者の良子だが、実はおっちょこちょいな一面も持ち合わせており、時に勘違いから思わぬ行動に出てしまうことも。そんな良子が、ある日、近所の家の娘が里帰り出産で帰ってきたことを聞いてから、「穂香だって、昔はすてきなお嫁さんになりたいって言ってたじゃない」と、幼い頃の発言を持ち出して穂香にお見合いを勧め始めるようになる。