庵野監督が「シン・ゴジラ」以来、実写映画としては7年ぶりにメガホンを取った「シン・仮面ライダー」。その原作は、特撮ドラマ「仮面ライダー」だ。仮面の主人公が世界征服をたくらむ悪の軍団・ショッカーと戦うヒーローアクションで、52年前に当時小学5年生だった庵野監督は「新しいものが来た」と大きな衝撃を受け、以来長年温めてきた企画を自ら映画会社に持ち込んだという。

 そんな庵野監督が目指したのは、“ノスタルジーと新しさを融合したアクション映画”。思い入れの強い本作の主演には、池松壮亮を抜てきし、腕利きのアクション・チームを招集した。しかし、相反する“ノスタルジー”と“新しさ”という二つのテーマの追求は、制作現場に大いなる葛藤と波乱を呼ぶことになる。

 「仮面ライダー」シリーズ52年の歴史の中で、制作現場に長期取材のカメラが入るのは今回が初めて。番組では、かつてないヒーローアクションに挑んだクリエーターたちの2年間を追う。