埼玉県小川町に本社を置く「おいでなせえ」は、埼玉県でも数少ない鬼瓦工房「富岡鬼瓦工房」と共同で、鬼瓦の技術を活用した体験プログラムの開発に取り組んでいる。
このたび、子どもでも気軽に鬼瓦づくりに触れられる特別体験イベントを4月2日(日)に開催。現在参加者を募集中だ。
伝統ある「鬼瓦」、希少な「鬼板師」
「鬼瓦」は、建物の先端に配される飾りとして、古くから社寺、仏閣、民家の屋根先に取り付けられ、厄災除けの役割を果たしてきた。
その文化と技術は白鳳、天平時代に渡来したと言われ、江戸時代に入り、宮大工集団の彫刻技術と鬼瓦づくりの技法が融合して現在の鬼瓦に繋がる流派が生まれた。鬼瓦づくりの技術を継承している技術者は「鬼板師(鬼師)」と呼ばれ、現在は全国でわずか70~80人ほどしかいないという。
自分だけの鬼面を作ろう
今回、おいでなせえは、埼玉県伝統工芸士に認定された「鬼板師」の工房である富岡鬼瓦工房と共に、子どもでも気軽に鬼瓦づくりの技を体験できる「春休み特別企画 伝統を気軽に楽しむ鬼面づくり体験」を、小川町民会館リリックおがわ2階にて開催する。
参加者は、鬼面の伝統をモチーフとした5種類のデザインから好きなものを選び、「型押し体験」を通じて自分だけのオリジナル鬼面を作ることができる。また、鬼面の裏側に名前を刻印し、名入れ鬼面とすることも可能だ。
体験は、午前の部・午後の部の2部制で、各回12名ずつ参加者を募集している。体験料金は、材料費・焼成代込みで4,300円(税込)、送料が別途必要だ。申込締切は3月28日(火)17時まで。
おいでなせえ×富岡鬼瓦工房
おいでなせえは、「100年先の未来まで⼼豊かに暮らせる環境を築く」という理念のもと「まちづくり」「体験」「商品開発」「WEB・映像制作」「視察受⼊」などを推進している。社名は「(小川町へ)おいでください」という意味だ。観光都市として、来訪者を心からおもてなしできる地域文化の醸成と、住民ひとりひとりが楽しみと喜びを感じながら暮らしていける心温かな町を創ることを目指している。
富岡鬼瓦工房は、鬼瓦にかかわる様々なニーズに応え、社寺、仏閣、民家の鬼瓦から文化財の復元、装飾瓦まで手作りで制作している。また、鬼瓦教室では、一から手作りで鬼瓦を作る方法を教えている。
おいでなせえではこれまで、富岡鬼瓦工房と、伝統の技を現代の生活様式にもマッチする形にアレンジするため、共同で商品開発を行ってきた。その結果誕生した「鬼面表札」「アマビエ表札」は、全国ネットのテレビ番組でも取り上げられるなど、大きな反響を呼んでいる。
この機会に、伝統ある鬼瓦づくりの技術を体験してみては。
■【春休み特別企画】伝統を気軽に楽しむ鬼面づくり体験
開催日時:4月2日(日)午前の部10時~/午後の部13時30分~
体験場所:小川町民会館リリックおがわ 2階
住所:埼玉県比企郡小川町大塚55番地
参加申込URL:https://ogakuru.jp/introduce/oyakokimenkataoshi
(Higuchi)