ピーター・ライト版『白鳥の湖』6月新国立劇場にて再演

新国立劇場バレエ団によるピーター・ライト版『白鳥の湖』が、 6月10日(土) から6月18日(日) にかけて新国立劇場オペラパレスにて再演される。

クラシック・バレエのアイコニックな作品として有名な『白鳥の湖』。王子と姫の恋、それを邪魔する悪役、そして情景を美しく表現するコール・ド・バレエというクラシック・バレエの基本要素が凝縮され、白鳥のオデットと黒鳥のオディールという性格の違う二役を一人のダンサーが踊るのが大きな特徴だ。

(画像=新国立劇場バレエ団『白鳥の湖』2021年公演より　撮影：鹿摩隆司、『ぴあエンタメ情報』より引用)

今回のピーター・ライトによるプロダクションでは、英国らしいシェイクスピア劇のような演劇的要素が盛り込まれており、本国でも長年愛され続けている。日本では、新国立劇場バレエ団の2021/2022シーズン最初の演目として上演された。

本公演ではプロローグ冒頭、王の葬儀のシーンから物語がスタートし、王子をはじめとするキャラクターたちの置かれた状況や設定が論理的に示され、それぞれの心理描写も緻密に表現。3幕の宮廷の舞踏会、王子の花嫁候補たちの踊りも独特な演出のひとつで、民族舞踊の群舞だけでなく、3人の花嫁候補がヴァリエーションを踊り、各々が国を代表してやってきたというストーリーがしっかりと見える演出に。そのほか、4幕のそれぞれが意思をもった白鳥たちのドラマティックな群舞や衝撃的なラストなど、期待の高まる公演となっている。

(画像=『ぴあエンタメ情報』より引用)