6月9日(金) に公開の実写映画『リトル・マーメイド』の本予告映像が公開された。

本作は、海の王国に暮らすマーメイドの王女・アリエルが主人公のミュージカルファンタジー。日本で1991年に公開されたアニメーション版は、のちに『アラジン』『美女と野獣』の誕生へとつながる、ディズニーが第二黄金期へと進んでいくきっかけとなった重要な作品だ。

公開された映像は、アリエルが新たな道を歩むキッカケとなる重要なシーンから始まる。嵐に巻き込まれ溺れかけていた人間のエリック王子(演:ジョナ・ハウアー=キング)を救うため、陸へと上がったアリエル。長らく憧れを抱いていた世界に足を踏み入れることとなった彼女は、その世界への思いを抑えきれなくなってしまい、海の魔女アースラ(演:メリッサ・マッカーシー)からの提案で、恐ろしい取引を交わす――。その内容とは、3日間だけ人間の姿になれる代わりに、持ち前の美しい声をアースラに差し出すというものだった……。

本予告ではアースラの全貌がついにお目見えとなるほか、アリエルの相棒フランダー(声:ジェイコブ・トレンブレイ)、アリエルの父トリトン王(演:ハビエル・バルデム)、トリトン王に仕える音楽家セバスチャン(声:ダヴィード・ディグス)、人間の世界についてアリエルに指南するカモメのスカットル(声:オークワフィナ)も登場する。

アリエル役に抜擢されたのは、かのビヨンセが才能を認めるほど高い歌唱力を持つ新人女優ハリー・ベイリー。実はオーディションに最初にロブ・マーシャル監督から呼ばれたのが彼女。“誰よりも美しい歌声”を持つというアリエルを体現するほどの、群を抜いた実力を生で体感した監督はその後、何百人もの才能あふれる候補者に会ったにも関わらず、「最初に彼女がすごく高い基準を作ってしまっていて、そこに近づける女優は誰もいませんでした」と断言するほど心奪われてしまったとのこと。