また、イケメンが女装し完成度が高ければ高いほど、そこに対する女性客の支持が集まっているようにも感じます。ネタが面白く、イケメンが在籍して、女装のコントをし、女装の完成度も高い。4点を求められている現在のお笑い芸人ライブシーンの実態があるのかもしれません。

 元々は近年のコント師のディティールを細かくすることで笑いをとる流儀が増えてきており、笑いなしでも見れるストーリーの美しさも、現代に求められている演出の1つなのかもしれません。そのストーリーを壊す女装役は必要とされておらず、女性になりきるクオリティーなのです。

 ライブシーンではもちろん、テレビでネタをやっているのを拝見しても美しい男性が多いと感じます。3月9日放送のテレビ朝日系列「アメトーーク!」での女性役やってる芸人という回も、現代のお笑いの流行りを表しているかと思います。ゲストは、池田直人(レインボー)、賀屋壮也(かが屋)、ひろゆき(GAG)、かみちぃ(ジェラードン)、徳井義実(チュートリアル)、水川かたまり(空気階段)、平井まさあき(男性ブランコ)、きょん(コットン)、マンボウやしろ。司会席に蛍原徹、川田裕美、浦井のりひろ(男性ブランコ)、鈴木もぐら(空気階段)が並んでいました。