バッド・バニー Photo: Rob Latour/Shutterstock
バッド・バニーが元交際相手から訴えられていることがわかった。
ラテンミュージック界のスター、バッド・バニーが、自身の楽曲をめぐってかつて交際していた弁護士のカーリス・デ・ラ・クルス・ヘルナンデスから4000万ドル(約53億円)の賠償を請求されているという。
訴訟の対象となっているのは、2016年の「Pa Ti」と、昨年リリースした「Dos Mil 16」の2曲。
どちらにもカーリス・デ・ラ・クルス・ヘルナンデスが「バッド・バニー、ベイビー」と言う音声が使用されている。
しかしカーリスは、この音声の使用を許可していないと主張している。
Pitchfork紙は、今回の裁判資料を入手。資料には、「カーリスは『バッド・バニー、ベイビー』の音声が入った楽曲がリリースされて以降、表に出るたびに数千人もの人々から個人のSNSにコメントされるようになった。結果的にカーリスの不安感や苦悩、プレッシャー、恐怖につながっており、現在も悩まされている」とつづられている。
バッド・バニーとカーリスは2011年から2017年まで交際しており、一緒に大学に通っていたと報じられている。
カーリスによると当時、音声使用にあたってバッド・バニーから2000ドル(約27万円)を提示されたが、断っていたという。
裁判資料にはカーリスの主張として、「カーリスは、当時音声の使用に同意していないことを明確にしており、関係者がこれを知っていたにもかかわらず、リリースに至ったことは重大な過失、悪意、さらにプライバシー、道徳、尊厳を侵害する行為だ」と記載されており、「同様に、カーリスの同意なしに楽曲『Dos Mil 16』をリリースしたことは、意図的に、悪意をもって、利益を目的として行われたものだ」と付け加えられている。