パリ市を含めたイル・ド・フランス圏ほかオレンジゾーンもグリーンゾーンになることが6月14日に発表され、カフェやレストランなどが、ついに全面的な営業再開となりました。
パリ市が新型コロナウィルス対策の一貫として、特別テラス政策を開始し、店の前のちょっとしたスペースに、テラスを設置できるようになったことで、店前の駐車スペースにウッドデッキを設置したり、人工芝を敷いたりして、屋外スペースの有効活用が広がっています。
パリは今の季節、夜10時頃まで明るく、外での食事が本当に気持ちいい!この最高の季節までに新型コロナウィルスが収束して、夏の賑わいをテラスで感じられ本当によかったね!とみんな口を揃えて言っています。
フランスの挨拶“ビズ”がなくなった!?
通路やホームでは、片側交通を徹底、間隔確保のために線が引かれています。
とはいえ、新型コロナウィルスの感染の心配がまったくなくなったわけではありません。フランス人のウィルス対策は今でも続いています。フランスの挨拶ビズ(チュッとほっぺにキス)や握手は、すっかり見られなくなりました。そして、1mのソーシャルディスタンスも日常に。
パリのメトロでは、マスク着用が義務になっており、罰金(135€)も適用されるそう。混雑時の乗車を避けるためにテレワーク推奨も継続していますが、証明書携帯が義務付けられていた5月よりは随分と自由になりました。
パリではマスクのおしゃれを楽しむ人が増えている!
パリ市の中にはさまざまな感染予防対策が見られますが、個人がそれぞれできる方法として1番効果的な対策といえば、やはりマスク。パリでは、マスクをおしゃれ感覚で楽しむ人が増えています。
「私たち、パリではおしゃれアクセサリー(=マスク)なしでは外に出ないよ!」というキャッチコピーがなんともかわいらしいパリのポスター
コロナ以前は、メトロでマスクしていたら、変な人のような目でみられるほどマスク着用習慣がなかったパリですが、今ではパリでもマスクも欠かせないアイテムに。
息子の同級生のママ友が、とっても素敵なマスクをしていたので声をかけてみると、「パリで長年デザイナーをしている友人が作ってくれたのよ~。顔の立体感が綺麗に出ているでしょう?よくみんなに褒められるの。マスク美人になれちゃったわ」と自慢げに教えてくれました。
ウキウキした様子で付け替えてみせてくれたのは、深いネイビーブルーのマスク。洋服に合わせて、毎日選んでいるのだそう!
「紙製のマスクや他の人が作ったマスクも試したけど、固かったり、肌がこすれたりして、仕事で1日中着用しているのが辛かったの。でも、このマスクを使い始めたら、あまりに使い心地も良くて!笑顔も増えたかもしれないわ」とお気に入りの様子。
親戚や家族全員分の注文を入れたそうです!
個性豊かな柄のマスクがたくさん!
パリでは本当に個性豊かなマスクをしている人が本当にたくさんいます。
知人が着けていたのは、インパクト大のヒョウ柄のマスク。
「友達が作ってくれたの。他にもこんなにバリエーションを持っているのよ」と写真を見せてくれました。みんな、自分好みのマスククリエイターさんに出会うと、リピートしちゃうみたいですね!ファッションに合わせてマスクもコーディネートするなんて、さすがおしゃれの都パリ。
こちらの男性が着けているマスクは、奥様が手作りしてくれたものでしょうか? アフリカ柄のチョイスが着こなしとマッチしていて、とても素敵。
モンマルトルにあるブティック『LAB30』のデザイナーをしている友人にも、マスクを作っていないか聞いてみると、たくさんの柄のマスクを見せてくれました。
中には、洋服と同じ布地で作られているものも。彼らのデザインするアイテムでトータルコーディネートしても良さそうですね。日本で見ていたマスクは無地のものが多いので、とっても新鮮!
モンマルトルにある店舗では、ロックダウン中にマスクの無料配布も行なっていました。アトリエで自ら制作しているmade in Parisのクリエイターだから、すぐにマスク作りもできたんですね。ロックダウン中、マスクが見つからなかった時期の、素敵なマスクのプレゼントはとっても心温まりました。マスクの注文は現在も受け付けているそうです。
- ■お店情報
- LAB30
- 住所:30, rue derantin 75018 Paris
- TEL:+33(0)9 83 68 38 94
長い自粛生活のトンネルをやっと抜け出し、夏の太陽のもと、アクティブに動き出したフランス。フランス人の大好きなバカンスシーズンもまもなくやってきます。今年の夏は、マスクのおしゃれを楽しみながら、ソーシャルディスタンスを保ちつつ新しい生活スタイルで過ごすことになりそうです!
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