マドンナ(左)、エリザベス女王 photo : Matt Baron/Shutterstock, Shutterstock
超有名ホテルで長年シェフとしての経験を積んだジェフ・シュレーター氏が、これまでに料理を提供してきたセレブの中から飛び出した、最もワイルドなリクエストを告白した。
シェフのジェフ・シュレーターはロンドンの「The Savoy Hotel」や、米マンハッタンの「Royalton New York」で働いた経験を持つ。そんな彼は今回、ポッドキャスト番組「I've Got News For You」に出演し、これまでにもっともクレイジーなオーダーをしてきたセレブは、ファッション誌「Vogue」の編集長であるアナ・ウィンターや歌手のマドンナ、故エリザベス女王、元シャネルのディレクター、カール・ラガーフェルドであったことを明かした。
アナ・ウィンター
シュレーター氏のレストランを訪れたアナ・ウィンターは、生魚の代わりに持参したツナ缶を使って、名物の「ニース風ツナ」を作ってほしいと頼んだそう。シュレーター氏は「彼女は週に1、2回食事をしにきて、専用の席を持っていた。アナは様々な(食の)フェーズを経て、そのひとつのフェーズとして美しいツナのニソワーズ(ニース風)を食べていた」「でも彼女は生のマグロが好きじゃなかったから、ツナ缶を持参していた。私はニソワーズサラダを作り、その上にツナ缶を乗せるだけだったけど、彼女はとても気に入ってくれていました」と話した。
マドンナ
30年ほど前、シュレーター氏はマドンナの37歳の誕生日パーティーのために3日間マイアミへ飛んだことがあるという。そこではマドンナが他のシェフを多数呼び寄せ、彼女の好物を作らせていた。シュレーター氏は「マドンナ・サーモン」と呼ばれる料理を何度も何度も作るよう言われたそう。
「マドンナ・サーモン」とは特定の種類のサーモンを蝶のようにカットし、砕いたキュウリ、デーツ、くるみ、けずったフェンネル、レモン汁、オリーブオイル、スイートバジルを添えたものだという。
故エリザベス女王
エリザベス女王は生前、ロンドンの「The Savoy Hotel」でよく食事をしていたが、女王が頼むものは桃、ラズベリーソース、バニラアイスが入ったデザートの「ピーチメルバ」のみだったという。シュレーター氏によると、女王はボディーガードや警備犬を連れてレストラン内を行進した後、個室に落ち着き、自分とゲストのために「7~10個のピーチメルバ」を注文したという。
カール・ラガーフェルド
ドイツ出身のカール・ラガーフェルドはニューヨークでのランウェイショーの後、メニューにないにもかかわらず「アメリカのホットドッグとフライドポテト」と注文してきたという。
もちろんメニューにないため、シュレーター氏とスタッフは「通りに飛び出し、地元のホットドッグ売りを捕まえ、あった在庫の12個すべてを買いました」と、なんと屋台のホットドッグを購入したと告白。さらに「バスボーイをマクドナルドへ向かわせポテトを買い、お皿に盛りつけて提供した。すると『長い間食べてきた中で最高の食事だった』と言われましたよ」と、おもしろエピソードを披露した。