・「グラビア職人」BTS Vが、ELLEコリアの4月号カバーを飾る。
・職人ならではの表情と雰囲気に圧倒される一方、優越なビジュアルに再び感心。
・ちょうど1年前、Vは自ら“ジェイムス”ミームを復活させた。


ELLEコリアの4月号カバーを飾るBTS V

N年前の出来事
韓国ネットを大いに沸かせた出来事を振り返ってみる。そこには、現在と繋がる意外な接点や発見が潜んでいるから・・

「グラビア職人」は、BTS(防弾少年団)のメンバーVを称える、数多いニックネームの1つだ。

彼のグラビアで確認できる事は、単に生まれつきの優れたビジュアルだけではない。

数々の表情からは、キュート、妖艶、繊細、力強さなど、あらゆる“男のオーラ”が感じ取れる。

3月21日、ELLEコリアは公式インスタグラムに「4月号のカバースターはBTS Vです。いつもより熱いカバースターV、その一部を公開します」という書き込みと共に、数枚のグラビア写真を掲載した。

やっぱり、引き込まれてしまう!

職人ならではの表情と雰囲気に圧倒される一方、優越なビジュアルに再び感心してしまう。

今回もファンをときめかすであろう、そのビジュアルを巡って韓国ネットでは「罪の多いイケメン」と、猛烈な批判(?)も巻き起こっていた。

それは、ちょうど1年前の3月21日の出来事である。

事の発端は、VがSNSにアップした1枚の写真。

そこには、朝鮮時代(1392-1897)の衣装を身に着け、長い髭を誇った(?)Vの姿が。コメントには「死ぬ前に1つお願いしてもよろしいでしょうか? エーヨー ドロップ・ザ・チャンダン」と、遊び心満載の一文が添えられている。

写真を見た韓国ファンは、キャー! ジェイムス(죄임스)だ」「ジェイムスさん、会いたかった!」と、久々の再開に喜びを嚙みしめていた。

では、このジェイムス、一体何者なんだろう。

彼はフランス系の人物であり、居昌(コチャン/韓国南部にある郡/Vが幼少期を過ごした町)の住民である。

彼、元々は欧米出身(と思われる)。気象悪化などにより韓国に漂流し、居昌に住み着く事になったとか。

その名前は、何らかの罪(韓国語で죄と書く。読み方はジェ)を犯したため、ジェイムスと名付けられたようだ。

しかし彼は、実存する人物ではない。

2021年6月に開かれたBTSのグローバルファンミーティング『2021 MUSTER SOWOOZOO』でVが、SUGAのソロ曲『Daechwita』のステージで、処刑される罪人を演じたのだが、その姿を見たファンによって“ジェイムスミーム”が誕生。そう、ミームなのだ。

ミーム(meme):動画や画像などがネットユーザーの間で共感を得て急速に広がり、模倣や派生、シリーズ化されていくこと

髭を生やしたビジュアルが、ファンの目には、アジア人には見えなかったのだろうか。

韓国ファンは、ヘンドリック・ハメル(1630-1692)を連想させるストーリーを盛り込み、ジェイムスを誕生させたのである。

1668年に、日本に向かう途中、気象悪化による朝鮮半島に漂流したオランダ人。

遊び心に満ちた韓国ファンは、ジェイムスの罪目も作り上げる。

その罪とは、「国中の女性を魅了した罪」というもの。

2021年のミームを、2022年に自ら復活させたV。そして、2023年に、再び国中の女性を魅了する罪を犯そうとしている。

今回は、国内の女性のみならず、世界中の女性を魅了するという、前代未聞の罪となりそうだ。