内田朝陽が演じるのは、昂太の学生時代の同級生であり、陽子とも家族ぐるみの付き合いである加集基樹。内心では、陽子と結婚し好きなことを仕事にしている昂太をうらやんでおり、陽子に“ある復讐”を持ちかける役どころだ。また、基樹の妻で、陽子が信頼を寄せる加集朋美役を安藤聖が務める。陽子の同僚で昂太の同級生でもある産婦人科医・相沢佳奈子役に内田慈が名を連ね、“夫婦が壊れるとき”に深く関わる危うい人間関係を、経験豊富な俳優陣が務める。

 内田朝陽は「撮影に入る前に監督やプロデューサーの方々と人格や人柄はもちろん、作品には描かれていない部分までをいろいろと話し、加集基樹という役をつくました。稲森いずみさんとの共演は20年振りになります。相変わらずすてきで、りんと美しい。稲森さんのはかない表情には飲まれるような感覚になります」と明かす。

 また、陽子の患者であり、後に重要な役割を担う吉野芽衣役を結城モエ、芽衣に暴力をふるう恋人で、芽衣を助けにきた陽子のことも恫喝する峯田康生役を犬飼貴丈が演じる。