そんな世界一の解体職人たちが挑む、“バブル期に建てられた凝ったデザインの高層ビル”や“海中の建造物”などなど「難攻不落の解体現場」に、明治大学で建築を学んだ“建築アイドル”伊野尾、解体現場から出る廃材でアート作品を作るのが目標だという“芸術系アイドル”千賀に加え。昨年超難関の一級建築士に見事合格した俳優の田中道子、若い頃に解体現場で働いていた経歴を持つ元K-1チャンピオン・魔裟斗が潜入する。

 ある現場では、重機の達人が巨大なアタッチメントをミリ単位で操作しながら巨大建造物に挑み、築400年を超す重要文化財の寺社では、文化財保存技術の専門家と熟練宮大工がタッグを組み、ほとんどの部材をそのまま利用して再生させる超難関ミッションに挑戦。ドローンやタイムラプス撮影を駆使し、大迫力かつ繊細な日本の技術力を浮き彫りにする。

 4月5日放送分では、日本が誇る建築家・黒川紀章さんが設計した中銀カプセルタワービルの解体現場に潜入。「取り外し可能なカプセルハウス」を積み上げた、唯一無二の構造が特徴で、世界中から愛された日本が誇るデザインビル。建設から半世紀がたち、老朽化が進んだことから、惜しまれつつも解体されることが決まった。しかし、いざ解体するとなるとほかに類を見ない構造が解体業者を悩ませていくことになる。無事安全に解体することはできるのか? ベールに包まれた職人たちのすご技が展開される。

 「中銀カプセルタワービル」の解体現場で取材を行った伊野尾は、「世界中の人々から愛された昭和の名建築なので正直、解体するのはもったいない、とも思いましたが、解体するとなった時に、ほかに類を見ない建物をどう解体するのか、その興味が出てきました。今回はただ解体するのではなく、保存もしていかなくてはならないので、非常にデリケートな解体工事でしたが、職人さんたちの思いや驚きの工法をぜひ、見てほしいなと思います」とアピール。