第三位「女だから、とパーティを追放されたので伝説の魔女と最強タッグを組みました」!

 タイトル通り「女性が活躍する」にスポットを当てまくった本作品。舞台設定や世界観も「女性が活躍する」を映えさせるために作られており、その舞台で活躍するべく誕生した女性キャラクター達の魅力は天井を叩く。舞台は剣と魔法のファンタジー世界。しかしこの世界の男性の価値観が、おおよそ昭和初期で止まっている。「女は仕事で役に立たない」「女はすぐ辞める」などの価値観が主であり、「女性」というものに対してかなり差別的。

 超優秀な冒険者でありながら、「女だから」という理不尽な理由でパーティーを追放された主人公。荒れ狂う彼女は、ふとした偶然で封印されていた伝説の大魔女の封印を解き、即席最強パーティを結成する。そして自分を追放したパーティを見返すため、ギルドのランキング戦へ殴り込みをかけていく。

 このマンガの世界の中の「女性とはかくあるべし」の暗黙ルールをブチ破る主人公一派の活躍は、見ていて痛快であり、勢いを持って読み進められる。また、閉塞的な価値観を打ち破るべく据えられた女性キャラクターたちは、みんなエネルギーに満ち溢れ、明朗快活。第一級品の実力を示しながら、リベンジを果たす姿は、理不尽に打ち震える弱者の代弁者となり、勇気と元気をもらう事ができる。