男親と息子、女親と娘。それぞれの言葉にならない思いがいくつかのシーン、映像で語られる。リハビリのために折り鶴を折る父、遠くをみつめながら『空に星があるように』をそっと口ずさむ母……。それに寄り添う息子、娘。映画独自の設定の妙といえる。
どんな理由や考えがあっても殺人は許されない。法の正義をかざし一歩も引かない大友だが、斯波のロジックに翻弄され、心が揺れていく……。
歳をとり病を得て「もうこんなふうに生きていたくない」と思う人はいるだろう。本人のみならず、介護に疲れはて「いっそ死んでくれたら」と思ってしまう家族も少なからずいると思う。そういう悲痛な叫びにどう世の中は対応したらよいのか。
ミステリーだが、投げかけられた謎に結末はない。
大友と共に事件を追う若い検察事務官に鈴鹿央士。いってみれば、まだ“介護の現実”に直面していない若い世代の代表。彼にはこの事件がどのように映るのだろう。
【ぴあ水先案内から】
笠井信輔さん(フリーアナウンサー)
「傑作……。ただ一言、そういわせてほしい。……今の日本、すべての人にかかわる問題なのだ。前田哲監督、会心の必見作」
提供元・ぴあエンタメ情報
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