・4人組ガールズグループH1-KEYの楽曲『建物の間に咲いたバラ(Rose Blossom)』が、韓国の音楽配信サイトBugs!でリアルタイムチャート1位を獲得した。
・韓国国内では現在、彼女たちのチャート逆走が話題となっているという。
・そんなH1-KEYが歯を食いしばった悔しい過去とは?
韓国の4人組ガールズグループH1-KEYをご存じだろうか?
H1-KEYは2022年1月5日に1stシングル『Athletic Girl』でデビューを果たした新人アイドルだ。
そんな彼女たちの最新曲『建物の間に咲いたバラ(Rose Blossom)』が韓国の音源チャートで1位を獲得し、話題となっている。
3月10日、韓国の音楽配信サイト『Bugs!』で、H1-KEYの『建物の間に咲いたバラ』がリアルタイムチャート1位を記録した。
同曲は1月5日に発売された1stミニアルバム『Rose Blossom』のタイトル曲であり、音源配信サイトMelonでも上位圏に名を連ねている。
リリースから少し遅れてのチャートインは韓国国内で注目を集め、OhmyNewsなどの韓国メディアも彼女たちのニュースを報道。そのため、『建物の間に咲いたバラ』の楽曲人気もさらに高まっているという。
H1-KEYが世間から大きな関心を集める理由の1つとしては、中小事務所所属のアイドルであることが挙げられる。彼女たちが所属するのはGLGという新生事務所(2021年設立)。
最近の韓国芸能界では、大手事務所以外のアイドルの活躍の場が狭く、中小アイドルが世間から注目されるのは難しいとされている。
彼女たちがデビューした2022年は、K-POP第4世代といわれるLE SSERAFIM(ルセラフィム)やNMIXX(エンミックス)、Kep1er(ケプラー)、NewJeans(ニュージーンズ)など、名だたる人気アイドルがデビューした年だった。
さらに2021年12月にはIVE(アイヴ)が登場。
HYBEやJYPエンターテインメントなど、大手芸能事務所が一斉にガールズグループを発表した年であったことから、H1-KEYの存在は悲しくも人気アイドルの影に隠されてしまう結果に。
待望のアイドルデビューを果たしたH1-KEYであったが、リリースしたデビューシングル『Athletic Girl』の初動販売量は、わずか264枚。
さらに2023年1月のカムバックでは、よりによってNewJeansの活動と重なるという不運が巻き起こった。彼女たちは1年ぶりのカムバックであったのにも関わらず、大きな注目を浴びることができずに、活動を終えている。
しかし裏を返せば、このように劣勢な状況がH1-KEYを逆走させる原動力となっているようだ。
『建物の間に咲いたバラ』の歌詞の中には、過酷な状況でも粘り強く諦めないという強い意志が込められている。
건물 사이에 피어난 장미 제발 살아남아 줬으면
建物の間に咲いたバラ どうか生き残って欲しい
꺾이지 마 잘 자라줘 온몸을 덮고 있는 가시
折れないでしっかり育って 全身を覆っている棘
얼마나 힘이 들었으면 견뎌 내줘서 고마워
どれだけ辛かっただろうか 耐えてくれてありがとう
この楽曲にはどんな場所でも最後まで生き残り、バラのように咲き誇りたいという願いが込められている。
歌詞の冒頭部分には、困難に立ち向かいながら強く成長するバラの姿が描かれており、その描写はH1-KEYのアイドル人生と重なる部分もある。
厳しい練習生生活を送り、ようやく手にした憧れのアイドルデビュー。
しかし、同期の人気アイドルがK-POP界で大活躍する中、待ち受けていた中小アイドルならではの厳しい現実に、H1-KEYはもがき苦しみ、幾度なく悔し涙を流してきたことだろう。
そんな彼女たちの紆余曲折した活動背景と、楽曲の内容を重ね合わせ、ネット上では隠れた名曲であると口コミが広がった。
楽曲を聞いた音楽ファンは、
「歌詞を見ると泣ける」
「”顔を上げて最後まで耐える”という歌詞の一言がとても考えさせられる」
「本当にポジティブな力をくれる曲」
「いいグループだからもっと人気になるといいな」
と、感動と共にH1-KEYに対する応援のコメントを残している。
逆境の中でも歯を食いしばり、耐え続けたH1-KEY。
そんな彼女たちが起こした音源チャート1位という奇跡に、多くのK-POPファンが注目し、今後さらなる活躍が期待されている。