出場者ローラ・リトルトンと、ナイル・ホーラン
ナイル・ホーランは、やはり「ワン・ダイレクション」に特別な思い入れがあるようだ。
現在、人気オーディション番組「The Voice」シーズン23でコーチをつとめている「ワン・ダイレクション(1D)」メンバーでシンガーのナイル・ホーラン。
「The Voice」は参加者の年齢、外見、スター性は一切考慮に入れず、歌声と歌唱力だけで審査する新しいタイプのオーディション番組で、ナイルは審査員兼コーチ(参加者にアドバイスする役割)として出演している。
そんな同番組に、アメリカ南部テネシー州からローラ・リトルトンという女性が出場した。彼女が披露したのは、ナイルと同じ「1D」のメンバー、ハリー・スタイルズのソロデビュー曲「Sign of the Times」だ。
歌声を聴いたのは、ナイルはじめケリー・クラークソンやブレイク・シェルトンといった審査員たちだ。審査員はまず背中を向けた状態で歌声を聴いたあと、「出場者のコーチをしたい」と考えた場合には座っているイスを回転させて参加者と向きあうのだが、他の審査員にコーチをされたくないと考えた場合、他の審査員がイスを回転させるのを「ブロック」することができる。
このとき、ケリー・クラークソンはブレイク・シェルトンをブロック。彼がローラ・リトルトンのコーチをすることを阻止した。
しかし、ナイルがローラと向き合い彼女と話をしている間に、ケリーが一言、「ナイルをブロックするべきだった」とつぶやいた。
ローラの表現力はカントリーとロックをミックスさせたような独特なもので、ケリーとしては、なんとしてもローラのコーチをつとめたかった。
しかし、審査員の中で誰よりもハリーについて良く知っているナイルなら、ローラにまちがいなく適切なアドバイスをおくることができると気が付いたようだ。
ナイルはローラに対し、その選曲センスを称えたうえで、「『Sign of the Times』がリリースされたとき、明確にポップソングといえるジャンルのものではなかった」と語りかけると、「すこし低音で、新ジャンルとよべるようなところもあって、まさに君にぴったりだった。君の声には、いろんなアーティスト、いろんなジャンルが存在する」と絶賛した。
そしてナイルは、「ぼくが振り返って、君が楽しんでいる姿をみたとき、『この子だ』と思ったんだ」と断言した。ローラはその後、ナイルをコーチとして選択しており、今後の躍進が期待されている。