その後、名古屋、大阪での日本のプロ野球チームとの実戦現場にも中居の姿はなく、一時は「本当にWBC中継の仕事をできるのか」と不安視する関係者が続出した。しかし、3月9日からのWBC本番になると、ようやく侍ジャパンベンチ前に姿を見せて、練習終わりに引き上げてくる選手を次々と取材した。

「手には分厚いノートを常に持っており、ボールペンで選手から直接聞いた話をすぐさまメモしています。日本野球機構の“侍ジャパン公認サポーター”としての仕事ではあるが、他のマスコミと同じく取材エリアは決まっており、特別扱いはできない。テレビ側の計らいでベンチに一番近いカメラマン席に立たせてもらって、自ら選手を呼び止めて話を聞く姿はまさに番記者と同じ動きです」

 しかしながら、その表情はあまりよくないと見ている関係者は多い。

「覇気がないし、頭はボサボサなこともある。昼間なのにオレンジ色のサングラスをかけて取材をしている。顔色があまりよくないのを悟られたくないのが遠目からもひしひしと伝わってきます。取材が終わるとすぐさまベンチ裏の控え室に入って体を休めており、以前のように大会関係者と楽しく話をする様子もない。かなり無理をして仕事をしている印象がある」

 侍ジャパンは準決勝に進出し、試合はアメリカ・マイアミで行われるため、中居も緊急渡米して中継に参加する予定。「WBCが終わったら燃え尽きてしまい、体調が悪化しないか。それだけが本当に心配です」と前出関係者は気を揉んでいる。