クエンティン・タランティーノ photo : Maria Laura Antonelli/AGF/Shutterstock
これまで『パルプ・フィクション』や『キル・ビル』、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』など、たくさんのヒット作を生み出してきた監督、クエンティン・タランティーノの10作目にして最後の作品が明らかになった。
複数の報道によると、そのタイトルは『The Movie Critic(原題)』とのこと。2020年、タランティーノは来る10作目を「監督としての最後の作品とする」計画を発表した。
The Hollywood Reporterによると、タランティーノは『The Movie Critic』というタイトルのオリジナル脚本を書き終え、現在、今秋の監督に向けて準備中だという。情報筋は、「1970年代後半のロサンゼルスを舞台に、女性を主人公にした物語になる」と説明している。この作品はまだスタジオの支援を受けていないが、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』を配給したソニーがの有力候補とされており、このプロジェクトは近日中に売り出される可能性があるという。
1970年代後半のロサンゼルスを舞台にすることで、タランティーノは、1960年代後半のハリウッド黄金時代の終わりを描いた前作『『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』と同様の環境に戻ることになる。詳細なプロットは伏せられているが、この映画の主人公である女性映画評論家は、タランティーノが頻繁に深い尊敬の念を表明している、非常に影響力がある映画評論家の故ポーリーン・ケイルか、少なくともそれをモデルにしている可能性があるようだ。
タランティーノが最も頻繁にコラボレーションしているのは、ユマ・サーマン。彼女の現在の年齢(52歳)が、1970年代後半のケイルの年齢に近いことから、この映画の女性主人公のキャスティングはユマ・サーマンになるのではないか?と期待の声も上がっている。