『100よか』伸び悩み? 『相棒』は最終回効果で大上昇

 3位から7位までは変動はなし。21日の最終回に向けて盛り上がる『夕暮れに、手をつなぐ』、16日に最終回を迎えた『忍者に結婚は難しい』、18日に最終回を迎える『大病院占拠』などは前週よりポイントアップ。その中で気になるのは、今回の集計日ラストの17日夜に最終回を迎えた3位の『100万回 言えばよかった』の動きが鈍っていること(前週より15ポイントダウン)。集計対象の第9話は事件のすべての真相が明らかになり、解決まで進んだが、事件そのものは誰が犯人かなどは概ね予想がついたため、盛り上がりに欠けたか。『100よか』もまた、最終話はロスタイムのような内容だったが、その是非は次週はっきりしそうだ。なお、7位の『罠の戦争』も、早いうちに事件のもみ消しをした政治家が誰なのかわかってしまったからか、こちらも最終回が近づいているというのに盛り上がりに乏しいのが気がかりだ。

 今週は久々に8位に変動があり、人気深夜ドラマ『夫を社会的に抹殺する5つの方法』の牙城を破り、門脇麦主演『リバーサルオーケストラ』が前週11位からジャンプアップ。丁寧にエピソードを積んでいく良作だったわりに伸び悩んでいた『リバオケ』だったが、15日に最終回を迎え、前週比23ポイントアップを見せた。

 14日に最終回を迎えた『夫を社会的に抹殺する5つの方法』は伸び悩み、前週よりポイントを落として『リバオケ』と入れ替わるように11位にダウン。12日に最終回となった『Get Ready!』はポイントが微増し、月9『女神[テミス]の教室~リーガル青春白書~』を上回る形となった。

 “最終回効果”でいえば、(世帯視聴率に強いぶん)見逃し配信需要の乏しいテレ朝ドラマにおいても特にTVerに弱い『相棒』が、15日にシーズン21の最終回をついに迎えたということで前週比45ポイントアップという大上昇を見せ、今週15位に滑り込み。寺脇康文の復活に加え、及川光博や六角精児のゲスト出演など、シリーズの終着点を思わせる最終回SPだったが、公式Twitterが「これからも宜しくお願いします」とツイートしているだけに、まだ完結とはならないのだろうか。しかし改めて『相棒』というIPの強さがうかがえた結果となった。