8時23分、いつもと変わらない朝。都心へと向かう電車の一両が、未来の荒廃した世界にワープしてしまう。SNSはおろかスマホ自体が役に立たない世界に突然放り出された乗客たち。偶然か運命か? 乗り合わせていた乗客たちによる、生き抜くためのサバイバル生活が幕を開ける。 

 今回発表された山口が演じるのは、直哉が勤める美容院のオーナー・三島すみれ。直哉の過去や事情を知り、若い頃から彼を雇い、面倒を見てきた。直哉に思いを寄せているが、彼の気持ちが自分に向くことはないと寂しさを感じている部分もある。突如姿を消した直哉の帰りを現代で待つ1人だ。

 また、大西が務めるのは、電車の乗客で、システムエンジニアの立花弘子役。自分に自信がなく人付き合いが少し苦手だが、現在婚活中の女性だ。そんな彼女がこの極限の状況下で、自分の人生の中で大切なものを見つけることができるのか。

 さらに、池田は、直哉の12歳離れた弟・萱島達哉役を担う。奔放な母親に代わり自分を育ててくれた年の離れた兄に恩義を感じながらも、自らの行動によって迷惑をかけたことで素直に接することができずにいた達哉。しかし、自分をあらためて直哉と向き合おうと決めた矢先に、直哉が乗車した電車がタイムスリップしてしまう。果たして、達哉と直哉は心の溝を埋めることができるのか? 年の離れた2人の兄弟愛も描かれる。