「令和初の三冠王」が大不調だ。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表で一次リーグ4試合全てで4番だったヤクルト・村上宗隆のことである。
9日からの一次リーグでは中国、韓国の投手陣の前に無安打に終わり、格下のチェコ戦でようやく1本ヒットが出た。4戦目のオーストラリア相手に他の打者は好調をキープしてヒットを量産したが、村上はというと同日も1安打だけ。チェコ戦を終えると「日本に比べて、ストライクゾーンがアウトコースに広かったり、高めに広かったり。まだつかめていないところがある。自信を持って見逃したボールがストライクと言われたりして心に揺らぎもありました」と心境を語った。
WBC本番前には世界一へのキーマンとして担ぎ上げるメディアが多く、本人もその気になってきたが、2月に代表選手が集まった宮崎キャンプの終盤はおろか、名古屋や大阪での壮行試合、強化試合でも調子は上向かず、とうとう本番に突入してしまった感は否めない。これでは主砲どころか「戦犯」として炎上しかねない様相となってきた。
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