ピンクに染められたハトのフラミンゴ
ここ最近、赤ちゃんの性別を発表する「ジェンダー・リヴィール・パーティー」が欧米を中心に普及してきている中、一部の人々の行き過ぎた演出に批判の声があがっている。
The Guardian誌によると先日、米マンハッタンにあるマディソン・スクエア・パークにて、ピンク色をしたハトがさまよっているところを発見され、保護された。彼は「フラミンゴ」と名付けられ、世間から注目を集めた。
彼は生後1年未満と見られており、全身ピンク色に染まっていた。フラミンゴの話題は全米から注目を集めたが、動物愛護団体を含む多くの人が「ピンクに染めるなんてかわいそうだ」と批判の声をあげていた。
注目されていたフラミンゴだが、彼を保護し世話していた野鳥基金である「The Wild Bird Fund」は2月7日、この鳩が死亡したことを発表。同団体は「私たちのかわいいピンクのハト、フラミンゴが亡くなったことを報告します。私たちは深く悲しんでいます」と、ツイッターに投稿した。
野鳥基金は「彼(フラミンゴ)を落ち着かせ、安定させながら、染料から出るガスを減らすために最善の努力を尽くした」というが、フラミンゴは残念ながら回復することはなかった。死因は、フラミンゴが染料から出る毒素を吸い込んだことが原因だと考えているという。この染料は非常に強いにおいを持っていたこと、また鳥は特定のガスに非常に敏感であることも明かした。
また同団体はこのハトは「ジェンダー・リヴィール・パーティー」に使われるためにピンク色に染められた可能性があるとも話している。「ハトの放鳥はロマンティックに聞こえるかもしれないが、飾りとして、またインスタグラムの写真用として使うことは無力なペットを道端に捨てるのと同じことです。お祝いの手段ではないのです」「フラミンゴのあまりにも短い人生が、軽率で残虐な行為を防ぐ助けになることを願っています」と、ハトを小道具として使うことをやめるよう呼びかけている。
この野鳥基金の訴えに対し「こんなことをする人がいるなんて信じられない」「お祝いでハトを放鳥するのは違法にするべき」「動物虐待は重罪にするべき」など、多くの人が声をあげている。