・KBS『美男堂の事件手帖(2022)』など多数の映像作品で主演を務め、人気俳優として知名度を高めているソ・イングク。
・彼は歌手から俳優への挑戦など、これまでに様々な困難を乗り越え、ファンに堂々とした逞しい姿を見せてきた。
・しかしその一方、彼は心に不安を抱えながら仕事に取り組むこともあったという。そんなソ・イングクの気持ちを変えることとなった、11年前の超能力とは?


KBS『美男堂の事件手帖(2022)』などで主演を務めるソ・イングク

tvN『空から降る一億の星(2018)』やKBS『美男堂の事件手帖(2022)』で主演を務め、高い演技力を誇る俳優のソ・イングク。

彼はこれまで数多くの話題作に出演し、人気俳優としての地位を確立してきた。

ソ・イングクは俳優業の他に歌手としても実力を発揮。2009年にMnetのオーディション番組『スーパースターK』で優勝したことをきっかけに、歌手として芸能界デビューをしたことでも知られている。

3月11日、韓国メディアのSTARNEWSは、2023年でデビュー14年目となるソ・イングクのインタビューを公開した。

インタビューではデビュー当時の作品を中心に、俳優や歌手としての活動を始めた時の心境や、役作りの方法などについて明かされた。

ソ・イングクは『スーパースターK』で歌手デビューを果たし、2012年に俳優業をスタート。

演技力の高さから彼は俳優としてすぐに地上波に進出し、ドラマ主演、さらに映画主演を務める人気俳優となった。そんな彼をSTARNEWSは”障壁を破る人(장벽을 깨는 사람’)”と称している。

これまで数々の困難に立ち向かい、新しいジャンルに挑戦する際にも、常に堂々とした姿を視聴者に届けてきたソ・イングク。一見、怖いもの知らずのようにも見えるが、実はその裏ではいつも大きな不安に襲われていたという。

「怖いと感じた瞬間に、どのように心を引き締めていたのですか?」という質問に対し、彼は「正直に申し上げると、気持ちを入れ替えたり落ち着かせる瞬間はありませんでした」「毎回怖かったですし、私の気持ちが固まる前に何かを契約して進行していました」と答えている。

自身の気持ちが固まる前に進行していく仕事に対し、「こうなったらどうしようもない。頑張るしかない」という気持ちで取り組んでいたと明かしているが、そんな彼の中で特に不安を感じたのはtvN『応答せよ1997(2012)』の撮影時だったという。

ソ・イングク(左から3人目)が大きな不安を感じたという初主演作のtvN『応答せよ1997(2012)』

11年前に放送された『応答せよ1997』は、1997年代の韓国を舞台に繰り広げられる若者たちの青春ストーリーだ。

1997年代前後の韓国で起きた社会の変化や事件、さらに流行などが見事に物語に組み込まれ、ノスタルジックな演出が話題となり、ソ・イングクが初のドラマ主演を務めた作品としても知られている。

彼は『応答せよ1997』を通し、俳優としての知名度を高めていくこととなるが、撮影前は自身が主演を務めることに自信がなかったそうだ。

ソ・イングクは「主演をするのは初めてですし、主演俳優はかっこいい人がやるべきと考えていたので、撮影中もずっと心配をしていました」「”私が主演なんてどうしよう?そんなことありえるのか?”と思いながら演技をしました」と当時の心境を告白している。

しかし、そんな彼に力を与えたのは、監督や周囲の人々のポジティブな反応だったという。

「監督と周辺の人々が力をたくさんくれました・・人は周りの人の反応によって勇気が生まれるんです!」

ソ・イングクはこのように振り返りながら、当時の世間の反応についても言及した。

『応答せよ1997』のティーザーが公開された際には、視聴者からも良い反応が巻き起こり、自然に勇気が生まれ、ある時からは撮影を楽しく感じるまでになったようだ。

彼は「称賛は鯨も踊らせる(칭찬은 고래도 춤추게 한다)という言葉は本当です!良い反応に底知れない“超能力”が出てきたのだと思います」と笑顔で語り、当時の心境の変化について明かした。

称賛は鯨も踊らせる(칭찬은 고래도 춤추게 한다):”褒められると誰もが嬉しくなり、自ずと自信がついて頑張れる”という意味の韓国のことわざ

11年前、周囲の称賛を受け、自分でも驚いてしまうほどの超能力を発揮し、主演俳優としての第一歩を踏み出したソ・イングク。

彼は次期作であるTVINGオリジナルシリーズ『もうすぐ死にます』で主演を務め、女優のパク・ソダムと共演する予定だ。今後の彼の活躍に多くのファンが期待を寄せている。