コスタ・ティッチコスタ・ティッチ

南アフリカのラッパー、コスタ・ティッチが急死したことがわかった。

現地時間3月12日(日)、南アフリカで活躍しているラッパー、「コスタ・ティッチ」ことコンスタンティノス・ツォバノグルーが、音楽フェス「ウルトラ・サウス・アフリカ」でのパフォーマンス中に突然倒れ、死亡したことがわかった。28歳だった。

ネット上には、コスタ・ティッチがパフォーマンス中、ステージ上で突然倒れ、そばにいた人に抱え上げられる様子をとらえた動画が公開されている。

訃報を受け、コスタ・ティッチの家族は彼のインスタグラムを更新。「このタイミングで彼の死を受け入れなければならないことに、深い痛みを感じています」と悲痛な胸の内をつづると、「救急隊のみなさま、彼の最期の瞬間に立ち会ってくださったすべての人に感謝しています」とつづけた。投稿の中では、コスタの死因は明らかにされていない。

また「ウルトラ・サウス・アフリカ」の主催者も、声明を発表している。

主催者側はこの中で、コスタの死に「打ちのめされている」とした上で、「コスタは、南アフリカのアマピアノジャンルにおいて、また才能あるラッパー、ダンサー、シンガー・ソングライター、そしてフェスティバルに親しみのある仲間として、活気に満ちた存在でした」と付け加えている。

コスタは南アフリカ北東部のネルスプロイトに生まれ、ラッパーになる以前にはダンサーとして、すでに名の知られた存在だった。

彼の楽曲「Big Flexa」がTikTokを中心にヒットを記録したことをきっかけに、コスタはアフリカ全土で一躍スターダムにのぼりつめている。

最近では、「Big Flexa」のリミックスを手がけたセネガル系アメリカ人のミュージシャン、エイコンが立ち上げた音楽レーベルと提携するなど、今後の活躍が期待されている最中のできごとだった。