茨城県かすみがうら市の「帆引き船」をクイズで楽しめるサイト「帆引き船を見る前に知っておきたい15のコト」が、3月31日(金)までの期間限定で公開中だ。

「帆引き船」の歴史や仕組みに関するクイズは、市民や保存会、市職員らが制作したものだ。

「帆引き船」操業の後継者不足が問題に

かすみがうら市の「帆引き船」は、シラウオ漁を目的に旧霞ヶ浦町の折本良平によって明治時代に考案された。現在は、観光帆引き船として優雅で雄大な姿を見ることができる。

これまでも歴史博物館や保存会の方々が展示や講演会、フォトコンテストの開催などを通して情報発信を行ってきたその成果もあり、夏から秋にかけて運航される観光帆引き船は、予約でいっぱいになるほど盛況に。しかし、「帆引き船」操業に関しては、指導者や後継者不足が課題となっていた。

そこで解決に向けた一手として、見るだけではない「帆引き船」の面白さを知ってもらうための情報発信サイトが制作されることに。「帆引き船」のその美しい姿だけではなく、歴史や仕組みについてより深く知ってもらい、少しでも多くの人に帆引き船の魅力や現状の課題を知ってもらえるようにと、同サイトが公開された。

クイズ形式で楽しみながら「帆引き船」に触れてもらう


サイト制作にあたり、教科書のような情報を掲載するだけではあまり印象に残らないとエム・アール・エス広告調査は考え、“クイズ”という形式で楽しみながら帆引き船に触れてもらうことを目指したそう。なお、同社は、クイズ制作ワークショップの企画・運営とサイト制作を支援している。

掲載されるるクイズ自体を地域の人々と一緒に考えることで、継承の担い手候補を少しでも増やしたいという想いから、クイズ制作ワークショップも開催された。


ワークショップの参加者からは「クイズを作ることで、インプットするだけにとどまらず、アウトプットできたため帆引き船への理解がより深まった」「帆引き船について知る良い機会となり、地域の方と知り合えたのも楽しかった」といった感想が寄せられたそう。

「帆引き船を見る前に知っておきたい15のコト」では、帆引き船誕生の歴史や、動くメカニズム、操業者が感じている船に乗る魅力など、様々な角度から15問のクイズが掲載されている。

「帆引き船」についてまったく知らない人から、実際に観光で見たことのある人まで楽しめるようクイズや情報が取り揃えられている。興味がある人は、学びを深めるためにもチェックしてみては。

かすみがうら市 帆引き船クイズサイト「帆引き船を見る前に知っておきたい15のコト」:https://sites.google.com/gw.mrs-ads.com/kasumigaura-hobikisen

(鈴木 京)