『Mr.5』の初回限定盤Aのジャケットは同じ衣装をまとって高橋、平野、永瀬の3人が座り、その後ろに岸と神宮寺が立つカットだが、これも『シンデレラガール』の初回限定盤Bのジャケット写真を再現したかのような立ち位置と並び順で、デビューシングルへのオマージュ溢れる仕上がりにファンは感激。なお、通常盤は高橋海人の描き下ろしイラスト、ファンクラブ限定のDear Tiara盤は過去のさまざまなメンバー写真を組み合わせたコラージュ風ジャケットだ。
とりわけ反響が大きかったのは、“王子様衣装”だ。2021年に7thシングル『Magic Touch/Beating Hearts』をリリースした際、平野がテレビ番組のインタビューで「世間の皆さんに『王子』っていう印象を持っていただいているのはすごくうれしいんですけど、いい意味で払拭したいっていうのもあって」と語るなど当時から“脱王子様”の兆候があり、実際に昨年末のNHK『紅白歌合戦』で披露したKREVA制作の「ichiban」や、超高難度ダンスが話題になった11thシングル曲「ツキヨミ」では、王子様イメージを払拭する本格派のパフォーマンスを見せつけた。
本格派路線はダンスのプロなどからも高く評価された一方、ファンからは「キラキラのキンプリちゃんも見たい」「王子様なキンプリも大好きだから少し寂しい」といった意見も。一部では、そうした路線に反発するファンから平野への批判の声が上がったこともあった。初期のイメージは封印となったのかと思いきや、今回は直球の「王子様スタイル」に回帰。おそらく、平野は「王子様イメージ」を否定したかったわけでなく、グループの表現やパフォーマンスの幅を広げたいという意味で「払拭したい」と発言していたのだろう。
これを受けて、SNS上のファンからは「彼らが王子様路線とは別に新たな武器を……って頑張ってたの知ってるし、おそらく彼らの好むコンセプトとは一致していないのに、ファンを第一に考えてこのビジュアルにしてくれたキンプリのマインドが本当に大好きです」「いろんな表現を模索して、特別なタイミングにはキラキラ王子様衣装で戻ってきてくれるの泣けちゃうな」「王子様イメージの払拭って、それしかできないと思われたくないから武器を増やしたいってことだったんだよね」といった喜びと感謝のコメントが殺到している。