また、しんいちの性格の悪さが、ドッキリをかける理由にもなっているという。
「ドッキリをかけるにしても、ターゲットがかわいそうに見えてしまうと、企画は成立しづらい。そういう意味では、平気で嘘をつくし、自分のことしか考えないクロちゃんは、最高のターゲットだったわけです。そして、しんいちさんもまた、性格の悪さゆえに、ドッキリをかけられても全然かわいそうに見えない芸人なんですよね。それどころか、ドッキリがしんいちさんの悪態に対するある種の“罰”になっているので、視聴者にスッキリした感情ーーカタルシスをもたらすこともできる。まさに“ポスト・クロちゃん”です」(同)
そして、『水ダウ』企画内でクロちゃんに恋人・リチができたことも、しんいちの出番増加につながりそうだ。
「幸せの真っ只中にあるクロちゃんは、特に“罪”が与えられるような状況ではない。幸せなクロちゃんをターゲットにすると、なんだか嫉妬心からくるイジメのようにも見えてしまうんですよね。つまり、今クロちゃんにドッキリをかけ続ける理由がなくなってきているわけです。一方、しんいちさんは、相変わらず性格の悪さを存分に発揮し続けているので、ドッキリをかけやすい。確実にしんいちさんは、ポスト・クロちゃんとして大活躍していくことになるのでは」(同)
先日の『R−1グランプリ』では、田津原理音という新たな王者が誕生し、トロフィーを常の持ち歩くこともできなくなったお見送り芸人しんいち。今後は、R−1キャラではなく、ドッキリターゲットとして愛されることとなりそうだ。