大塚が演じるのは、新名誠(岩田)の母・幸恵。現在は病気のため入院していて、誠が仕事の合間を縫って見舞いにやって来ることを、退屈な入院生活の楽しみとしている。息子の妻である楓(田中)に対しても、彼女が副編集長を務めるファッション雑誌を読み込むくらい、その仕事ぶりを尊敬している。そんな楓とは異なり、幸恵自身は専業主婦として、これまで数十年にもわたって家庭を支えてきた。夫にも献身的で、自分が入院中の身でありながらも、夫のためにお茶を入れてあげるなど、自己犠牲ともいえるほどの接し方をしている。そんな幸恵の姿は、誠の家族観にもつながっており、それが後に楓との夫婦関係にも影響することになる。
また、MEGUMIが扮(ふん)するのは、楓の上司でファッション誌の編集長・川上圭子。競争の激しい業界で結果を出し続け、確固たる地位を手にしたバリキャリ女性だ。副編集長の楓にとって、圭子は憧れの存在であり目標でもある。なんでも自分1人で背負いがちな楓の仕事ぶりを心配しつつも、楓のことは高く評価している。ある日、楓の仕事現場に現れた圭子は、楓にあることを告げ、それを聞いた楓は動揺する。
そして、宇野は、吉野陽一(永山)が店長を務めるカフェのオーナー・高坂仁役を務める。もともと趣味で始めた店で気楽に構えているが、人付き合いが苦手な陽一は接客が下手で、店の売上が上がらないことにたまに小言をいうこともある。陽一のコーヒーの腕前に全幅の信頼を寄せており、彼のよき理解者でもある。