キー・ホイ・クァン photo : Rob Latour/Shutterstock
「第95回アカデミー賞授賞式」にて映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』で助演男優賞を獲得したキー・ホイ・クァン(51)。彼のスピーチが「感動する」と話題を呼んでいる。
日本時間3月13日朝に開催されている「第95回アカデミー賞授賞式」にて、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』で助演男優賞を見事獲得したキー・ホイ・クァン。中国系ベトナム人として生まれ、幼少期にアメリカへ家族で移住した彼は、1984年に映画『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』でスクリーンデビュー。その後『グーニーズ』に出演し、子役として人気となった。
しかしその後、アジア系俳優への映画出演機会が少ないことを理由に俳優を休業。スタントのコーディネーターや助監督などとして仕事をしていた。そして2021年、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』にて俳優として完全復帰を果たした。
そんなキー・ホイ・クァンは今回、51歳にして初めて念願のオスカーを獲得。さらにベトナム系俳優として初めて助演男優賞受賞するという偉業もなしとげた。彼はステージに上がるなり、涙ながらに感謝のスピーチを述べた。
スピーチ全文
「私の母は84歳で、いま家でこれを見ています。母さん、僕はオスカーをとったんだよ!私の人生の旅は船から始まり、難民キャンプで1年を過ごし、どうにかこうにかハリウッドの大舞台にたどり着きました。このような物語は映画の中でしか起こらない、と人は言います。自分の身に起きていることが信じられない。これこそ、アメリカンドリームだ!」「一生に一度の栄誉を与えてくれたアカデミー、本当にありがとうございます。私がここに来るために、母が犠牲にしてくれたことに感謝します。毎日、自分を大切にするようにと声をかけてくれる弟のデイビッドに。愛してるよ。今まで全てを支えてくれたケンに感謝します。A24、ダニエルズ、ジョナサン、ジェイミー、ミシェル、そして『グーニーズ』の生涯の兄、ジェフ・コーエンに感謝します」
「私の人生最愛の人、妻エコー、ありがとう。毎月、毎年、20年間、いつか私の時代が来ると言ってくれました。夢というのは、信じるしかない。私はほとんどあきらめかけていましたが、皆さん、どうか夢を持ち続けてください。ありがとうございました!私を歓迎してくれて本当にありがとうございました。大好きです。ありがとうございます!ありがとうございます!ありがとうございます!」
キー・ホイ・クァンは今後、ディズニープラスのドラマ「ロキ」シーズン2や、「American Born Chinese(原題)」への出演が決定している。夢を信じ続けた彼の躍進劇は、多くの人々に感動を与えたことだろう。
【WOWOW番組情報】
「生中継!第95回アカデミー賞授賞式」
3月13日(月)午前7:30~(※日本時間)【WOWOWプライム】【WOWOWオンデマンド】
出演者
案内役:ジョン・カビラ、宇垣美里
スペシャルゲスト:中島健人(Sexy Zone)
スタジオゲスト:町山智浩(映画評論家)
レッドカーペットリポーター:小西未来(映画ライター)
WOWOW映画オフィシャルTwitter:@wowow_movie