キアヌ・リーブス Photo: Rob Latour/Shutterstockキアヌ・リーブス Photo: Rob Latour/Shutterstock

新たに発見されたバクテリアにキアヌ・リーブスの名前が用いられ、本人が反応している。

このたび、ドイツの研究者たちが今年1月に発見した、非常に強い真菌殺傷能力をもつ化合物「keanumycin(キアヌマイシン)」が、アメリカ科学会誌で発表された。ハリウッドで活躍する俳優キアヌ・リーブスがこの名の由来だ。

この化合物の名づけ親の1人である、ドイツ・ライプニッツ天然物研究所&感染生物学研究所のセバスチャン・ゲッチェ氏は名前の由来について、「この化合物は非常に殺傷能力が高いので、キアヌ・リーブスの名を付けました。彼もこれまで、さまざまな殺傷能力の高いキャラクターを演じてきたからです」と述べている。

確かにキアヌはこれまでに、映画『ジョン・ウィック』の主人公ジョン・ウィックなど、殺し屋のキャラクターを演じている。

そんな中、掲示板サイト「Reddit」の「Ask Me Anything(なんでも聞いて)」スレッドにて、真菌殺傷能力が高い化合物に自分の名前がつけられたことについてどう思うかとたずねられたキアヌが、自らその心境を語った。

キアヌは「『ジョン・ウィック』とつけてもらえればよかったんだけど…」と自らが演じた伝説の殺し屋の名前をあげつつ、「でも、とてもクール。それに、ぼくにとっては非現実的なこと。でも、研究者のみなさんには、感謝を伝えたい。幸運が訪れますように。我々に役立つ研究をしてくれてありがとう」と、感謝の言葉をつづった。

このたび発見された「キアヌマイシン」は、植物性真菌の病気とヒトの病原性真菌の両方に効果があることがわかっている。

アメリカ科学会誌に発表されたところによると、今後は化学農薬に変わる環境にやさしい農薬になり得るという。