ニコール・ツァイさんニコール・ツァイさん

Google社員の女性が突然解雇された悲痛さを訴える動画が注目を集めている。

アメリカの検索エンジン大手Google社は先日、1万2000人という大幅な人員削減を行った。南カリフォルニア州に住むニコール・ツァイさんも、解雇となった従業員の1人だ。

そんなニコール・ツァイさんが1月22日(日)、TikTokに1本の動画を投稿。「Googleを解雇された日」というタイトルのこの動画の中で、感情をむき出しにしてその悲痛さを訴えている。

「その日の朝、上司からイヤな予感がするメールを受け取って目が覚めたの。何が起こっているのかわからなくて、上司に電話をした。メールには『ヘイ、ニコール。遠慮なく電話して』と書かれてた」と切り出したニコールさんは、そのメールのスクリーンショットを公開したうえで、上司に電話で「ニュースとメールをチェックするように」と言われたと振り返った。

こうしてニコールさんは、仕事用のカレンダーやメールにログインしようとしたのだが、表示されたメッセージは、「あなたはアクセス権限がありません」というものだったという。

ニコールさんは動画の中でもあふれる涙をこらえきれないまま、「上司に電話を掛け直して、電話口で号泣した。上司も、その日初めて私が解雇されたことを知ったの」と語っている。

その後、ニコールさんは他にも同じように解雇された人たちがいることを知る。彼らには会社側から、「業績に基づいていない」と解雇理由を告げられていた。

ビジネス特化型SNS「LinkedIn」は、ニコールさんと同じように解雇された人たちの悲痛な叫びであふれていたが、ニコールさんにとってその投稿を目にすることは「精神衛生上、あまりいいものではなかった」という。

それでもニコールさんは前へ進むため、まずはディズニーランドへ行き、スナックを大量に食べて気分転換したそうだ。

そして最後には、「この先どうなるかわからないけど、これからのできごとも動画に残していくわ」と前向きに語っている。