テイラー・スウィフト Photo: AFF-USA/Shutterstock, Taylor Swift / YouTube
人気歌手テイラー・スウィフトの代名詞とも言える“赤いリップ”。あなたはそのはじまりを知っているだろうか?
グラミー賞のような主要なイベントや、「シェイク・イット・オフ」のミュージック・ビデオ、「Red」「1989」「ミッドナイツ」のジャケット写真などで、赤いリップを披露しているテイラー。
テイラーにとって“赤い唇”は自身にとって大切な要素であり、これまでに発表した「Blank Space」や「Wildest Dreams」「Style」といった楽曲にも歌詞の中に“赤いリップ”が登場。最新アルバム「ミッドナイツ」の収録曲「Maroon」でも「私が家と呼んでいた唇は/とても緋色で、それはマルーン(赤茶)色だった」と歌っている。
2006年にデビューをはたしたテイラーがこのアイコニックなルックを好むようになったのは2009年3月のこと。当時19歳だったテイラーは、2ndアルバム「Fearless」を携えた初のヘッドライナー・ツアー「The Fealess Tour」に向けて、準備を進めていたという。
そんなテイラーに舞い込んだオファーが、Allure誌の表紙撮影だった。この撮影で彼女のメイクアップを担当したグッチ・ウェストマン(ウェストマン アトリエの創設者)は、このときテイラーに、赤いリップをつけてみないか提案したのだという。
豪Elle誌に対し、ウェストマンは「ええ、私は何回も(テイラーと)働いてきた。彼女とはしばらく一緒に仕事をしていないけれど、以前は一緒に働いていて、彼女に赤いリップをあげたのは、私が最初だったと記憶しているわ」と、語っている。
ウェストマンによれば、テイラーはこれまで赤いリップをつけたことがなかったことから、ウェストマンは、テイラーの母親に赤いリップを塗っても良いか許可を得なければいけなかったという。
しかし、テイラーのマネージメントは大胆な赤色に難色を示し「テイラーは赤はやらない」とウェストマンの提案を拒否。ウェストマンはそんな彼らに「テイラーは赤を試す必要がある」と説得を続けたのだとか。
ウェストマンの熱意が通じたのか、テイラーは赤いリップをつけ撮影に臨むことに。どうやらテイラー本人も赤いリップが気に入ったようで、ウェストマンから赤い口紅をもらい自宅に持って帰ったそうだ。
その翌月、テイラーは「The Fealess Tour」をスタート。何度も衣装が変わる中、一つだけ変わらないものがあった。そう、それはのちにテイラーの代名詞ともなる“赤いリップ”であった。