白石聖、中川大輔、丸山智己、仲村トオルが、フジテレビ系で4月にスタートする連続ドラマ(月曜午後10:00=関西テレビ制作、開始日未定)に出演することが分かった。

 「合理的にあり得ない~探偵・上水流涼子の解明~」は、柚月裕子氏の小説が原作。頭脳明晰(めいせき)で変装の達人である探偵・上水流涼子(天海)がIQ140を超す相棒・貴山伸彦(松下)とタッグを組み、さまざまな依頼を超大胆な方法で解決していく。不条理がまかり通る現代の“あり得ない”敵を、“あり得ない”手段で葬る、極上痛快エンターテインメントだ。

 白石が演じるのは、諫間慶介(仲村)の娘で、名門の綾目女子大に通う諫間久実。大企業の社長で厳格な父に対して遅めの反抗期を迎えていて、自分の行動にいちいち口を挟む父を嫌っている。お嬢様育ちのため、人をすぐに信じてしまう性格で、ある依頼をきっかけに涼子と出会うことになる。

 「台本を読んで、めっちゃ面白い! こんな天海さんが見たかった!と思いました」と声を弾ませる白石は、「撮影も始まり、ほどよい緊張感の中で、とても楽しく過ごしています。セットでは長回しで撮っているので、撮影のテンポがとても早くて。気持ちをつなげやすく、舞台のような生ものの感じがして、ワクワクしています」とコメント。役柄については「世間知らずな一面もあるお嬢様ですが、涼子さんに対しては忠犬を意識しながら演じています。表情がコロコロ変わる、喜怒哀楽が分かりやすいような女の子にできたら愛らしいかなと思っているので、ぜひ着目していただけたらと思います。そして衣装が毎回かわいいので、そこも楽しみにしてください!」とアピールしている。

 中川が扮(ふん)するのは、貴山の古い友人で、東京の新宿・歌舞伎町にたむろする裏社会の住人・有田浩次。半グレや暴力団とは一線を画す、若者たちの独自の自警団のようなグループを形成し、その若きリーダーでもある。貴山が「探偵事務所 上水流エージェンシー」に入った後は、裏社会の情報や人員の協力を行っている。

 「チャラチャラしていて乱暴な部分もありますが、人をカテゴリー分けせず、本来の姿を見る自由な心を持っています。ニコニコと愛きょうある表情から一変、キレさせたら恐い一面もあるので、役の幅の広さを全話通して大切に演じていきたいと思っています」と意気込む中川は、「撮影現場では、天海さんや松下さんのさまざまなアイデアでシーンがどんどん面白いものになっていくのを間近で見ていると、早くこのバディをテレビで見たくなります。登場人物がみんな個性的で、スカッとするストーリー、敵も強力な人たちばかり。そんな極上のエンターテインメント作品になっていますので、放送を楽しみにお待ちください!」と呼び掛ける。

 また、警視庁の相談センター窓口に勤める元刑事・丹波勝利役を丸山が務める。かつて捜査一課で、涼子の傷害事件の捜査を担当し、警察内で唯一、涼子の無実を信じ、味方となったため相談センターに異動させられる。映画「ダーティハリー」の主人公を尊敬し、涼子たちにさまざまな依頼を仲介している。

 丸山は「このお話をいただいてから、ずっとワクワクしておりました。天海さんとは実に5回目の共演になりますが、天海さんとのお仕事はいつも特別な思いがあります。さらに今回は、初めて天海さんとご一緒させていただいたドラマ『BOSS』の時の光野(道夫)監督、スタッフさんも大勢いらっしゃって、感慨もひとしおです。役どころとしては映画『ダーティハリー』に憧れる元刑事という、かなり癖強めな役です。どこから手をつけていいか分からないので、とりあえずダーティハリーのDVDは全部買いました」と報告。加えて、「天海さんの海のように深い懐と、レジェンドぞろいのスタッフさんと、そして松下くんのピュアで誠実なお芝居に助けていただきながら、思いっきり楽しみたいと思います」と期待を寄せている。

 そして、仲村が、総合商社「諫間グループ」の社長・諫間慶介役を担う。妻が他界してから、娘の久実との2人暮らし。涼子の父は、諫間の父が社長の頃から「諫間グループ」の顧問弁護士を務めており、2代目の社長となった諫間も涼子の卓越した能力を認めており、弁護士顧問を任せていたが、傷害事件を機に解雇。その決別をきっかけに、涼子との関係は断絶している。ビジネスに関しては、常に冷静冷酷な人物だ。

 「本を読んで、軽さと重さ、明るさと暗さ、楽しさと悲しさのさじ加減、バランスが面白そうだと感じました」と明かす仲村は、「久しぶりにご一緒する光野監督、そして天海さんがセンターにいる現場なので、安心感があります。今回の役は、父が創業者の2代目社長で、現状維持では負け、相当成長しないと認めてもらえないという、恐怖心にも似たプレッシャーの中で生きてきた人のような気がしています。育った環境は、その人の生きざまや会社の経営方針にも大きく影響すると思いますが、そういう血の通った人間くささも出していきたいです」と役柄を紹介。続けて、「現実世界で、心地よくないと感じたり、日々、嫌なことが起こっても、このドラマを見ていたら忘れられた!と思っていただけるような作品にできるよう頑張ります」と意欲を燃やしている。

提供元・TVガイドWeb

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