・新作ドラマ『パンドラ 偽りの楽園』が、3月7日に制作発表会を開催した。
・名作『ペントハウス』で熱演を繰り広げたポン・テギュが出演者に名を連ね、ドラマファンから高い関心を得ている。
・そんな彼が過去に、俳優人生の危機に立たされる状況に置かれながらも、育児ストレスを原動力に、見事V字回復を見せた理由をご紹介。
tvNの新作ドラマ『パンドラ 偽りの楽園』のオンライン制作発表会が、3月7日に開催されました。
脚本は、“品のあるドロ沼劇”と賞された大ヒット作『ペントハウス』シリーズを手掛けたキム・スンオク作家が担当。
また出演者には、同作で熱演を繰り広げたポン・テギュが名を連ねており、再びキム・スンオク作家の作品で活躍するのではないかとドラマファンの関心が高まっています。
そんな世間から期待を集めている彼ですが、意外にも俳優人生の危機が訪れた時期があるのをご存じでしょうか。
徐々に知名度をアップしてきたポン・テギュ
ポン・テギュは、2000年公開の映画『ティアーズ』でデビューした役者。
当初は注目されなかったものの、個性的なルックスと演技力で徐々に名前が知られるようになっていきます。
そして2003年には、スターの登竜門と言われるMBCシットコム『ノンストップ』シリーズのパート4に出して、知名度をさらにアップ。
スクリーンでは脇役を務めながら認知度を上げていき、2005年以降は主演を担当するように。
キャリアダウンを迎える
ところがここにきて映画の興行成績が芳しくなく、思うような成果を残せないという壁にぶつかります。
またドラマ界においても2010年頃から活動に勢いがなくなりはじめ、連続ドラマへの出演の機会が徐々に減少。
2013年から翌年まではお茶の間から遠ざかり、2015年に復帰したものの1話完結タイプの作品やウェブドラマに携わるなど、明らかにキャリアダウンしてしまいます。
しかし不遇の時代は、2018年に終わりを迎えることに。そのきっかけとなった作品が、SBS『リターン -真相-』です。
世間からはコミカルで親しみやすい印象を抱かれていたポン・テギュですが、本作では怒りの感情を調節することのできない障がいのあるキャラクターを担当。
強烈な悪役ぶりが視聴者から好評を得て再び演技する場が増えはじめ、一時期はキャリアダウンが心配されましたが、見事なまでのV字回復を見せます。
そして、冒頭で触れた『ペントハウス』で完全復活、現在韓国では主にドラマ界で大活躍しています。
転機の裏にあった秘訣
こうしてポン・テギュの俳優人生に転機をもたらした『リターン -真相-』。
気になるのは、役者として崖っぷちに立たされていた彼が、その状況を覆すほどの熱演を披露できた理由ですが、なんと育児ストレスが関係していたのだとか。
2015年に結婚し同年に第1子を授かったポン・テギュは、子育てをする中で大人には分からない理由で子どもが泣いたり、わがままを言ったりすることに対して戸惑いと苛立ちを感じるように。
そんな時に本作のオファーを受け、自分の中に生まれた行き場のない感情とストレスを演技に活かしたそうなのです。
危機を乗り越役者としての地位を取り戻し、華やかな活動を繰り広げているポン・テギュ。
果たして『パンドラ 偽りの楽園』では、どのような演技を披露してくれるのでしょうか。
自分でも知らない本性を持つキャラクターに扮するだけに、期待が高まります。