コオロギアイスを持つトーマス・ミスコリンさん
各国で「昆虫食」が注目を集めるなか、ドイツではコオロギを使ったあるスイーツが発売され話題となっている。
ドイツ・ロッテンブルグ市南部にあるアイスクリーム専門店「Eiscafé Rino」が新商品として販売を始めたのはなんと、コオロギ味のアイスクリーム。パウダーが練り込まれているだけでなく、乾燥させたコオロギがそのままトッピングされている。
この商品を開発したのは、オーナーのトーマス・ミスコリンさん。コオロギアイスとともにうつる写真をインスタグラムに投稿したトーマス・ミスコリンさんは、「新しいコオロギアイスには、文字通り多くの批判、多くの賛辞、多くのおどろきの声、そして多くの好奇心であふれかえっています」とキャプションを添えた。
トーマスさんは冬の期間すべてをこの商品の開発に費やした。しかしある種の「賭け」のような商品であったことから、批判を恐れてなかなか紹介できなかったという。
ミスコリンさんは商品開発に至った経緯について、「将来的な食糧危機への小さなメッセージになれば」と語っている。
地元紙の取材の中でミスコリンさんは、自身について「何でも試してみたいタイプだ」と述べ、「変わったものも含め、これまでたくさんのものを食べてきた。中でもコオロギは、食べてみたいものの1つだったんだ。アイスクリームとしてもね」と続けた。
ミスコリンさんは、コオロギアイスが世間から多くの批判を集めていることを認めつつも、この味を試してみたいというツワモノもたくさんいると明かした。
「これにチャレンジしてみたいという人は、ものすごく好奇心の強い人たちだよね」と語ったミスコリンさんは、「毎日この店に来て、コオロギアイスを買っていくお客さんだっているんだよ」と付け加えている。