月9低迷続く、『リバーサルオーケストラ』は復調傾向
9位以下にも興味深い変動があった。北川景子主演の月9『女神[テミス]の教室~リーガル青春白書~』は、先週に指摘したとおりさらにポイントを下げ、西島秀俊主演の『警視庁アウトサイダー』に逆転されることに。さらに、門脇麦主演の『リバーサルオーケストラ』が復調を見せ、『女神の教室』を前週9位から11位に押し下げた。
『リバーサルオーケストラ』は、前週比27ポイントアップで妻夫木聡主演の日曜劇場『Get Ready!』も超えて前週12位から10位へと上昇している。オリコンのドラマ満足度ランキングでも2月8日放送の第5話から満足度が大きく上昇しているが、TVer総合ランキングでの順位も週を追うごとに調子を取り戻しつつある。個人的にはオーケストラが機能しだした第3話あたりからおもしろくなってきた印象だったが、地味ながら丁寧にエピソードを積み重ねていった結果が評価を高めていっているのかもしれない。
フジテレビドラマは今期、『忍者に結婚は難しい』が健闘しているものの、月9が低迷、水曜ドラマの『スタンドUPスタート』にいたってはトップ20にすら入らないほどの大低迷(世帯視聴率もついに2%台に突入)と振るわない。昨年は『ミステリと言う勿れ』や『silent』の大ヒットでTVerで存在感を見せたフジだが、幸先の悪い1月期となりそうだ。
なお、2007年放送の堀北真希主演ドラマ『花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~』が前週15位から今週13位へとアップ。同作の根強い人気が感じられる。この『イケパラ』の配信は、フジテレビ開局65周年イヤーを記念した「フジテレビ春の名作ドラマ祭り65」の一環で、同施策では、昨年旋風を巻き起こした『ミステリと言う勿れ』が1日から配信スタートとなり、こちらも好調な動きを見せているため、次週以降「名作ドラマ祭り65」の旧作がさらにトップ15に食い込んでくるかもしれない。